究極能力を獲得出来そうなキャラ下(既刊18巻)

自己解釈・妄想録

 今回は前回に引き続き、転生したらスライムだった件の作中において今後19巻以降に究極能力アルティメットスキルを獲得出来そうなキャラを挙げていきます。前回の記事は以下となります。前回もぜひ読んでみてください。

 今回は、究極能力アルティメットスキルを獲得出来そうな人間のキャラ紹介になります。

※…文庫版18巻までの情報が前提となるので、各キャラについての情報のネタバレになります。

魔国連邦〈テンペスト〉

 魔国連邦テンペストは魔物の国ですが人間を排しているわけではなく、人間の国家と積極的に交流を重ねているので当然ながら人間も国民として存在します。

 また、魔王ラミリスの創った「死んでも自動で復活出来る地下迷宮ダンジョン」を国家的な商業に取り込むことで、腕利きの冒険者を魔国連邦テンペストの自由組合支部に留まらせることに成功しています。さらに、地下迷宮ダンジョンは娯楽よりも鍛錬にぴったりの環境を提供できるので、本人次第で強者が生まれやすくなっています。

クロエ・オベール

転生したらスライムだった件
第21話「シズさんの教え子達」より引用

 三百年前に‟暴風竜”ヴェルドラを封印したこともある、”最古の勇者”ルドラに匹敵するであろう‟真なる勇者”です。現在は学生として、魔国連邦テンペストに住み学校に通っています。

 クロエ・オベールは既に究極能力アルティメットスキルを保有していますが、16巻でフェルドウェイの『正義之王ミカエル』により‟天使長の支配アルティメットドミニオン”を受け、戦闘不能被支配状態に陥っています。リムル様ならばこの状態を治すことは出来ますが、クロエ自身の「自分の危機は自分で脱したい」という願いから、静観しています。

 私は、この状態を脱する方法が究極能力アルティメットスキルの更なる進化ではないかと考えています。

 スキルの進化と言えばリムル様の保有する‟神智核マナス”「シエル」の独壇場ですが、クロエにも‟神智核マナス”「クロノア」が存在します。

‟神智核マナス”「クロノア」

転生したらスライムだった件
第23話「救われる魂」より引用

 ‟神智核マナス”は「能力スキルに宿る意志」であり、能力スキルを管理する権限を有します。細かい発生条件は分かりませんが、薄い自我を得た能力スキルに名付けを行い自認を促すことで発生します。クロノアの場合は、数学者カワラヌモノに刻まれていたヒナタの魂がクロエに‟勇者としての名”を付けた結果発生しました。

 このクロノアの人格ですが、自我を得た経緯が不明瞭です。今のところクロエに宿る別人格であったのが元のようです。まあおそらくはユニークスキル「時間旅行トキノタビビト」の権能が意思を得たのでしょう。

 クロエは時の輪廻により二千年周期で幾度ものループを経験しています。そして最後には必ずクロエが先に過去へ飛び、リムルを殺されたことにより発生した憎悪が破壊の意志として肉体に残るようです。それを毎度復活するリムル様がクロノアの権能を使って過去へ跳ばすようです。

 こういった活動時間ときっかけがあれば、自我が発生するのも納得です。‟神智核マナス”「ミカエル」も発生経緯は同じようなものですからね。

 クロノアは未熟なクロエの戦闘補助を行っており、究極能力アルティメットスキルの制御も行っています。

『時空之王〈ヨグ・トソース〉』

 ユニークスキル『時間旅行トキノタビビト』を軸に『無限牢獄』、『絶対切断』およびヒナタのユニークスキルである『簒奪者コエルモノ』をリムル様が『智慧之王ラファエル』により統合、進化させた能力スキルが『時空之王ヨグ・トソース』です。

 クトゥルフ系の能力スキルは、現状リムル、ヴェルグリンド、ヴェルドラ、クロエおよびランガの五名しか獲得していません。

 『智慧之王ラファエル』による統合は基本的に材料となった権能を全て受け継ぐので、『時空之王ヨグ・トソース』は上記四つの能力スキルを使えるはずです。

『時間旅行〈トキノタビビト〉』

 時間に干渉する権能であり、この能力スキルの暴走によりクロエは時間跳躍を繰り返していました。

 『時空之王ヨグ・トソース』はクロノアが制御補助を行っているので、時間への干渉自体は任意で出来るようですが、発動には大量の魔素エネルギーを消費するようで、そう何度も使える権能ではなさそうです。

 時間の停止どころか跳躍すら出来る権能なので、おそらくは時間の加速・減速も行えるでしょう。

『無限牢獄』
転生したらスライムだった件第6話「シズ」より引用

 空間に干渉する権能であり、この能力スキルによりヴェルドラは封印されていました。『誓約之王ウリエル』の軸になっているスキルでもあり、ユニークスキルでも究極に対抗できる権能となっています。

 無限牢獄は「対象を虚数空間に封じ込める」という権能ですので、「絶対防御」のように防御としても利用できます。

 どのような形で『時空之王ヨグ・トソース』の権能になっているのかは分かりませんが、強力な空間能力になっているでしょう。

『絶対切断』
転生したらスライムだった件第6話「シズ」より引用

 読んで字のごとく、切断能力です。無限牢獄と同様、究極に対抗できる権能となっています。

 竜種であるヴェルドラに通用しているので物体から精神生命体の切断といった完全な切断能力スキルであると考えます。

『簒奪者〈コエルモノ〉』
転生したらスライムだった件 第2期
第30話「動き出す麗人」より引用

 これは自身よりも強い者に対して発動できる権能で、「対象者の能力スキルあるいは技術アーツを簒奪する」というスキルです。簒奪ではなく複製にとどめることも可能なようなので、「解析」「複製」「簒奪」の三つの権能を保持していると考えられます。

 対象者が自身よりも弱い場合は《対象外》となり発動できません。しかしヒナタは、「強制簒奪」という方法で体力を代償に無差別な簒奪が可能としています。これはおそらく、「解析」能力を過剰稼働させているのでしょう。

 『時空之王ヨグ・トソース』にどのような形で統合されたのかは分かりませんが、始原の筆頭天使であったフェルドウェイと対等に戦えていたので、強者殺しジャイアントキリングの特徴を受け継いでいることでしょう。

 『時空之王ヨグ・トソース』には以上の能力スキルが統合されているので、使いこなせれば「時空の断絶」とか「対象者の時間を簒奪する」とか出来そうですね。

『希望之王〈サリエル〉』

 究極能力アルティメットスキルの中でもより純粋で上位の美徳系である『希望之王サリエル』は生命の根源であり、輪廻の輪を管理する為の権能です。

 元は勇者グランベル・ロッゾが自身と「マリア」、「ラズル」の力をユニークスキル『不屈者アキラメヌモノ』で昇華させた結果獲得した究極能力アルティメットスキルです。その後ルミナスに敗北し、”人類の希望”を託す形でクロエに渡りました。

 『希望之王サリエル』の特徴は‟生と死”なので「対象者の生命力を操作する」といった能力スキルであると考えます。また、輪廻の輪を管理するので「魂を自在に操作する」といったことも出来そうです。

 今回はこの『希望之王サリエル』が‟天使長の支配アルティメットドミニオン”を受けて暴走しているので、進化させることで支配回路を消滅させるのではないかと考えます。これは‟神智核マナス”「クロノア」が存在するクロエならば可能でしょう。

存在値

 種族は人間なので聖人あるいは神人にあたるのでしょう。ですが内包する存在値はヴェルドラと同程度と、完全に人間離れしています。ヴェルドラは16巻において、8800万EPであることが分かっているので、クロエの戦闘体は少なくとも8000万はいっているはずです。

 Web版小説では『時空之神ヨグ=ホトソート』を獲得しているので、文庫版でも獲得するでしょう。

三崎剣也〈ケンヤ・ミサキ〉

転生したらスライムだった件
第23話「救われる魂」より引用

 ケンヤはもともと‟召喚者”であり、クロエを含む四人と一緒にイングラシア王国の自由組合本部が管理する学校に保護されていました。しかし、本人の希望や周りの思惑が交差した結果魔国連邦テンペストに住み首都‟リムル”の学校に入学しました。

 ケンヤには勇者としての資質があるようです。基本的にヒナタを中心とする聖騎士クルセイダースや指南役であるハクロウが教師役として鍛錬に付き合っています。

 まだ子供で、最終巻までに覚醒することはまず無いので、このお題において完全な妄想になります。それでも将来的には覚醒すると思われるので、簡単に紹介します。

強さ

 召喚者なので、ユニークスキルのような強い能力スキルを得ているかと思いきや、そうではないようです。これは10歳以下の子供を召喚した時の弊害だそうです。

  • 未成熟な子供は界渡り時に獲得するエネルギーを何らかの形で消費して安定させることが出来ないようです。そのためユニークスキルは得ることが出来ないそうです。これは魂に刻まれる呪言や獲得するユニークスキルを意図的に操作しようとすることが原因のようなので、自然な界渡りの場合は上記のような異常は起こりません。

 また肉体に不相応なエネルギーをため込み続けるため、五年以内に肉体が限界を迎え死に至るそうです。この早世を止めるには、体内のエネルギーを安定させる処置を施さなければなりません。

 ケンヤやクロエは、リムルの作戦によって体内のエネルギーを安定させることに成功しました。その作戦が、精霊を宿すことです。精霊と融合して「精霊使役者エレメンタラー」になることで、精霊が大量のエネルギーを制御してくれるので安定します。

転生したらスライムだった件
第23話「救われる魂」より引用

 ケンヤは光の精霊に選ばれ、クロエは未来から時間跳躍してきた自分自身とクロノアを宿しました。

 またこのときケンヤは、光の精霊に「勇者としての資質を感じる」と言われています。

 「勇者の資質って感じられるものなのか~」と思っていましたが、どうやら「勇者の資質」とは《精霊に愛されている》ことであるそうです。

 そんな精霊の中でも「光」と「闇」の精霊は上位精霊の中でも最上位にあたり、このどちらかを従えることで‟真なる勇者”の資質を得られるようです。つまり精霊たちの気分次第ということですね。だからこそグランベルやルドラのように精霊から見放された‟元”勇者が存在するのでしょう。

 また勇者に聖霊の加護を授けるのが‟迷宮妖精ラビリンス”こと魔王ラミリスです。魔王が勇者に加護を授けるとか意味わかりませんが、ラミリスは堕落して魔王になる以前は〈精霊女王エレメント〉であり聖なる者の導き手であったためだそうです。

 それによりまだティーン未満ながら、聖騎士長であるヒナタをして「並みの聖騎士以上の実力を持つ」とされています。

 まあ当然ですね。界渡による1万EP以上の存在値ユニークスキルを獲得できるエネルギー量だけでなく、厄災級カラミティあるいは災禍級ディザスターに当るであろう”光の上位精霊”の存在値を得ています。さらに《地下迷宮ダンジョン》という最上級の修練場があるわけですから。

 とはいってもマサユキにより漫画流‟ロマン剣技”を覚えてしまったので、剣技はあまり嚙み合わずに技量レベルの成長を阻害しているようです。

 原作終了後の平和な世界で勇者を名乗るのかは分かりませんが、現在18巻時点のヒナタ以上の実力は得られるのではないでしょうか。

獲得する究極能力〈アルティメットスキル〉の予想

 ケンヤは完全な妄想枠です。

 光の精霊を宿すので光の神から取ろうかと思いましたが、他の勇者達を見た感じ精霊とは関係ない特徴の究極能力アルティメットスキルを獲得しているので止めました。

 私はケンヤが日本人であることから、日本神話系のワードを選択しました。それが『武勇之王ヤマトタケル』です。

 ケンヤは最初から無詠唱の魔法を発動出来ていたようなので、センスはあります。戦闘センスを高めることにより獲得した感じの究極能力アルティメットスキルを考えてみました。漫画流‟ロマン剣技”を上手く戦闘に取り込める日が来れば、いつの間にか獲得していそうです。

 「武威之王タケミカヅチ」とかも良さそうですが、神よりも人って感じの方が良いと思いました。

神聖法皇国ルべリオス

 中心大陸において最大の宗教圏を持つ、宗教国家で唯一神”ルミナス”を主としていただいています。種の名の元に魔物排斥を行ってきた国家で、西側諸国においては「魔王に対する人類最後の要」とされています。そのため昔から勇者やその候補といった強力な人間”聖人”を多く輩出しており、人類勢力拡大の大きな要因となっています。

 現在のが、そんなルべリオスの主戦力の騎士団をまとめ上げているエース騎士団長が、西方最強の聖騎士”坂口日向ヒナタ・サカグチ“です。

坂口日向ヒナタ・サカグチ

転生したらスライムだった件 第2期
第30話「動き出す麗人」より引用

 ルべリオスの三騎士団の内、法皇庁防衛の精鋭である「法皇直属騎士団ルークジーニアス」と外敵殲滅の精鋭である「聖騎士団クルセイダーズ」の団長を兼任しています。そのため魔物に対する単純な戦闘力だけでなく、組織の運用や内通者の発見などの戦略面での優秀さが浮かびます。

 また国外交渉では国家の最高権力者である法皇の全権代理を担うようで、国家間会議などでは常に代表として出席している気がします。

 ヒナタは一度死亡した11巻以降戦闘描写が無いですが、これから天魔大戦の火の粉が世界中に舞い散り、優先度は低いでしょうがルべリオスにも飛び火するでしょう。そうなればヒナタの出番です。Web版では、ルべリオスにいなかったり「ユウキにやられた」とか何らかの理由で大幅に弱体化していたりと究極能力アルティメットスキルを獲得できませんでしたが、文庫版では弱体化していないので期待できるのではないでしょうか。

ユニークスキル

 ヒナタは異世界人なので界渡り当初はユニークスキルを2つ保有していました。しかし必要なくなったためかは分かりませんが、11巻にて強者殺しジャイアントキリングの『簒奪者コエルモノ』は失いました。まあ、あれって究極能力アルティメットスキル持ちには通用しないですからね。

 そのため、現在保有するユニークスキルは『数学者カワラヌモノ』のみです。

『数学者〈カワラヌモノ〉』

 ヒナタの最適解に基づいた論理的思考を支えるのがこのユニークスキルです。文字通りの演算系能力スキルで、権能は「知覚補助/思考加速(千倍)/予測演算」といったところでしょう。

 完全なサポート特化の能力スキルなので「これを持っているから強い」となるわけではないですが、『数学者カワラヌモノ』の戦闘・戦略シュミレーションにより個人戦闘だけでなく、軍団の運用も可能としています。

存在値

 正確な存在値は公表されていません。しかし、聖人へと覚醒しているので100万EP以上200万EP以下でしょう。そのため、魔王種は以下は普通に圧殺されます。

 所持する武器は伝説級レジェンドの”月光の細剣ムーンライト“は「7度の斬撃で相手の魂を殺すデッドエンド・レインボー」という特徴を持っており、シオンの武器である”剛力丸”の精神攻撃特性のモデルとなっています。また纏う衣は”聖霊武装”という対竜対魔武装となっており、勇者の資格を持つ聖霊に愛される者しか着れない勇者用の対魔兵器です。

 以上の武装により精神生命体への必殺と魔性への特効を得ています。それらに加え神聖魔法と高い剣術技量レベルを誇るので、魔物への切り札みたいな存在になっています。そのため相手が覚醒魔王だとしても善戦することができます。天災級カタストロフ相手は有効な攻撃手段が”霊子崩壊ディスインテグレーション“や”崩魔霊子斬メルトスラッシュ“のような大技に限られるので、流石に無理っぽいですが。

 ヒナタは聖人で勇者の資格を持っており、なおかつ自らの信念のために死に殉ずる覚悟があります。それでも何故か”真なる勇者”への覚醒が出来なかったのは心に闇があった親を殺したから。しかしその闇を克服した現在、覚醒出来ない理由は無くなりました。

 ”勇者の卵”という謎の勇者の資質をクロエに渡してしまいましたが、これは聖霊武装を渡したりクロエの中に移動したりした時の余剰でしょう。最低限の勇者の資格は「聖霊に愛されること」ですから、闇を祓った後ならばまた勇者の資格を得られることでしょう。

獲得する究極能力〈アルティメットスキル〉の予想

 もしもヒナタが究極能力アルティメットスキルを獲得するとしたら『数学者カワラヌモノ』を進化させるわけですから、『智慧之王ラファエル』に似た演算・補助系の能力スキルになるでしょう。「数学之王」とか出てくるかなぁとか思ったのですが、個人的に気になったのが美徳系究極能力アルティメットスキル知識之王ラファエル』です。

 美徳系演算サポート型究極能力アルティメットスキルは『知識之王ラファエル』であって『智慧之王ラファエル』ではありません。18巻でギィは「獲得した者の意志によって権能は多少変化する」と言っていたので、『知識之王ラファエル』は『智慧之王ラファエル』の原型オリジナルなのでしょう。『智慧之王ラファエル』は自身で最適解を選択していましたから、『知識之王ラファエル』は本当に辞書のようなものなのかもしれません。「知識」と「智慧」の違いですね。

 『智慧之王ラファエル』はリムル様が保有していましたが、シエルの能力改変オルタネーションにより廃棄されています。自身の持っていたあるいは誰かが嘗て持っていた権能の再取得は出来ますから、『知識之王ラファエル』をヒナタが獲得する可能性もあるのではないでしょうか。

 それに、ヒナタは一度『智慧之王ラファエル』により魂の復元を行われているので、リムル様と”魂の回廊”を繋ぐに足る縁を獲得出来ているのではないでしょうか。それならば配下たちへ行ったように、シエルは究極能力アルティメットスキル獲得の手助けが出来るのではないでしょうか。最悪究極贈与アルティメットギフトという形で送られる可能性もあります。

 上記のような形ではなくとも、ルミナスが権能を貸与するというのも考えられます。神聖魔法が同様のシステムですからね。それこそ18巻で元ユウキ軍生き残り達が”妖天”へと進化した際、ミカエルから送られた究極付与アルティメットエンチャント代行権利オルタナティブ』を消費し自らのユニークスキルを究極付与アルティメットエンチャントに進化させたように、ヒナタもルミナスから与えられた何らかの加護を究極の権能に昇華させるということもあるでしょう。

 ルミナスから送られた場合は『知識之王ラファエル』ではなさそうです。アスモデウスはラファエルが苦手みたいなので。それよりも「ヨハネ(洗礼者)」とかありそうですね。

 ヨハネはイエスの先駆者として位置づけられており、預言者としてイエスの道を舗装していたそうです。この構図は「クロエという救世主を導いたヒナタ」の関係と似ているのではないでしょうか。また、ヨハネはアスモデウスに対抗する聖人なので、ルミナスの統治を傍で監視するという決断をしたヒナタにぴったりなのではないでしょうか。預言者としての能力は演算系能力スキルとマッチしていますし。

 なのでヨハネからモジる場合は『光明之王ヨハネ』ですかね。「未来予測」が進化した「確定事象把握」とか可能性としての予言を現実に起こす「確定申告」とかの権能を考えています。後者の権能があればヴェルドラの確率操作も抜けるのでは。

※追記…文庫版19巻にて『数奇之王フォルトゥーナ』を獲得しています。フォルトゥーナはローマ神話の”運命の女神”ですが、まさかローマとは。


武装国家ドワルゴン

 カナート山脈にある巨大な洞窟に存在するドワーフの王国で、東の帝国と西側諸国に対し中立を宣言しています。技術力と軍事力に優れており、技術では武具、工芸品および貨幣などの物品が世界中で広く重宝されており、軍事力では天然の要塞としての防衛力および技術力の後押しがあり、無敗の軍勢となっているようです。

ガゼル・ドワルゴ

転生したらスライムだった件
第5話「英雄王ガゼル・ドワルゴ」より引用

 代々英雄が務めるドワルゴンの国王に就任している英傑で、リムルの王としての振舞いの先生の内1人です。国家運営を行う器用さと魔物を対等と認める豪胆さを併せ持つ人物で、一目でスライムのリムルを警戒する目利きを持っています。

 リムル曰く、ガゼルは究極の権能に対抗することが出来ると言わており、ヒナタと同程度の強さの聖人なので、究極能力アルティメットスキル獲得の資格はあるでしょう。

ユニークスキル

『独裁者〈ウエニタツモノ〉』

 詳しい権能は明かされていませんが、相手の胸の内を暴き出す「思考読破」や自身の力の制御といった補助系の能力サポートスキルです。これはガゼルの王としての性質を高めた結果のユニークスキルと考えられます。

 そのため戦う技能は剣技や技術アーツを使っているのでしょう。

存在値

 聖人であるガゼルの覇気は覚醒魔王に迫るとされています。なので存在値は、だいたい150~200万EP程度でしょう。また大地の精霊王との「同一化」によって、時間制限はあれど「古の魔王達と同等の存在値に跳ね上がる」とされています。古の魔王といえば、ギィ・ミリム・ラミリスの三名です。その内存在値が判明しているのがギィの4000万EP。なので同一化時は1000万EP以上の存在値となっているのかもしれません。

 また、それらのエネルギーを『独裁者ウエニタツモノ』の権能で完全制御しているようです。それによりガゼルは膨大なエネルギーを〈気闘法〉で剣技に応用することができます。それによるものかは定かではありませんが、ガゼルは「英雄覇気」を使えます。

 ガゼルの保有している剣は伝説級レジェンドですが、近藤との戦いで張りぼてになるまで破壊されました。しかし、リムルがクロベエに頼んで剣を新生させるらしいので、神話級ゴッズ一歩手前の剣になるでしょう。

 しかしガゼルは大地の精霊王と契約しており、”真なる勇者”の資質である「光あるいは闇の精霊に選ばれる」という条件を満たしていないようなので勇者にはなれないと考えられます。

獲得する究極能力〈アルティメットスキル〉の予想

 以上のように存在値、英雄覇気、独裁者ウエニタツモノを持っているガゼルは、勇者にはなれずとも究極の権能を獲得する資格を得ているはずです。もしも究極能力アルティメットスキルを獲得するならばユニークスキル『独裁者ウエニタツモノ』を進化させることになるでしょうから、マサユキの『英雄之王シンナルエイユウ』と同じ支援・加護系統の権能になりそうです。そしてこれが、ガゼル王が15巻にて近藤と対峙したとき、究極能力アルティメットスキルを獲得できなかった要因なのではないかと睨んでいます。

 ガゼルはあの時、一人の武人として近藤中尉と対峙しました。しかし、保有するユニークスキル『独裁者ウエニタツモノ』は武人ではなく”王”としての権能です。究極能力アルティメットスキルには自分の能力スキルへの理解とそれに合った進化の方向性が必要になります。なので、自身の心意気と能力スキルの成長性が噛み合わず究極能力アルティメットスキルを獲得できなかったのではないでしょうか。

 まあ、あの時は「負けはしても決定的なピンチにならなかったため」というのもあるでしょうが。

 以上より私の予想では、今後窮地に陥った時「王として戦い抜く覚悟」を決めれば、究極能力アルティメットスキルを獲得できるのではないかと考えています。まあ、天使陣営の侵攻優先度においてドワルゴンは優先度が低いから、そこまでの窮地に陥るかは分からないのですが。

 まあそれは一旦置いて、ガゼルが究極能力アルティメットスキルを獲得するとしたらどの神話から文字を取るのでしょうか。今のところでは主に聖書、元オーガ達は日本神話、サリオンはインド神話、あとは例外といった感じなので、ドワルゴンは北欧神話、ギリシャ・ローマ神話が考えられます。

 ガゼルのユニークスキルが『独裁者ウエニタツモノ』であることを考えれば、1番可能性が高いのはローマ神話でしょうか。あそこは独裁・圧制者ばかりのイメージがありますし。

 その中でも「カエサル」あたりがモチーフになりそうですね。カエサルはローマの国主号であり、「カイザー」や「ツァーリ」といった皇帝を意味する言葉の由来となるほどの人物です。その号を持った終身独裁官の「ガイウス・ユリウス・カエサル」は政治家でありながら軍人でしたから、ガゼルの立場とマッチするのではないでようか。

 『独裁者ウエニタツモノ』がそのまま進化したら『独裁之王』になるんですが、正直言って不穏ですよね。なのでそこで校正が入って『厳格之王』かな、と考えましたが『厳格之王ジブリール』が既出。かといって『皇帝之王』とかだとなんかダサいし、皇帝と王が意味被ってる気がするし、マサユキが帝国皇帝だし、といった感じなので良くない。そんなときに閃いたのが『権利之王カイザー』です。

 権利とは、個人が何らかの行為をする上での地位を指します。その地位は、限定的に他人へ不利益を与える免罪符であり、それにより人は利益を享受します。もしこれを能力スキルの参考にするならば、敵へのデバフ・味方へのバフを行う権能になるでしょう。


 以上で今後19巻以降に究極能力アルティメットスキルを獲得しそうなキャラの予想は終わりです。あくまで今後に究極能力アルティメットスキルを獲得しそうなキャラなので、フェルドウェイのような既に究極能力アルティメットスキルを隠し持ってそうなキャラは除いています。また、モスのようにリムル様から究極贈与アルティメットギフトを与えられそうなキャラもいますが、究極能力アルティメットスキルを獲得しそうなキャラではないので除外しています。

 やっぱりこういった、ほぼ妄想を綴ってるだけの記事はやってて楽しいです。何度も読み返してキャラを考察することになるので、同じとこを読み返すのが好きな私は得していますね。発展性は無いけど。

 今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 誤字脱字や訂正部分など、あるいはご意見等ありましたらコメントでご指摘お願いします。


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