ボーダーのトリガー案

ワールドトリガー(自己解釈)

 ワールドトリガーにおいてそれぞれの国は近界民ネイバーのいる星々こと近界ネイバーフッドと、地球のある亥界ミデンに次元が分かれています。さらに近界ネイバーフッドでは星々の形成はマザートリガーによるので、それぞれの国々が地続きではありません。

 そのため、近界ネイバーフッドの国々は地球の国々よりも文明の形成が独特です。それに影響されてか、武器トリガー兵器トリオン兵兵隊ソルジャーの特徴から国を特定できるほどにユニークなようです。

 境界防衛機関【BORDERボーダー】の特徴は、規格化・量産された各種汎用武装トリガーを最大8つまで組み合わせるタイプの武器トリガーであり、組み合わせにより個性を出していく軍隊となっているところです。個人に合わせた一点型が主流の近界ネイバーフッドには無い思想なようです。

 そのためボーダーでは様々な兵装が日々開発されています。

 そこで今回は、現状では開発されていない「有りそうで無い」武器トリガーを挙げていきます。

 最後まで読んでいただければ幸いです。

攻撃手〈アタッカー〉トリガー

 まずは近距離となる攻撃手アタッカートリガーです。

 まず思ったのが、「規格化された武器に槍が無いのか」ということです。もちろん三輪隊の攻撃手アタッカーである米屋パイセンが「弧月(槍)」を使っていますが、あれはトリオン能力の悩みを解決するために作った弧月改造品カスタムです。最初から一般兵装として作られた槍はありません。

 たしかに剣が先に普及しているので槍は要らなそうですが、そもそも武器としての性能は剣よりも槍の方が高いです。

 剣は手首で太刀筋を操れるので扱いやすくなります、基本的な「斬る」「突く」「掃う」という動作は槍も同じあるいは遠心力がある分槍の方が強力です。さらにリーチがある分、槍の方が圧倒的に優れています。長いリーチも屋内戦では不利かもしれませんが、戦争で屋内戦は少ないでしょうし、障害物が少なければ閉所は単純にリーチの長い槍が有利ですから実装した方が良い気がします。

 弧月の専用オプショントリガーは斬撃を拡張する「旋空」と刃を自在に曲げる「幻踊」の二つです。なので槍にも二つのオプション案を当ててみました。

伸縮

 上記のように、槍は障害物が多ければリーチの長さが欠点になります。なのでリーチを自在にすれば欠点はなくなります。また短くするだけでなく伸ばすことも出来れば、伸展率によっては中距離戦での援護要員になれますし、伸展速度によっては刺突の威力が上がるでしょう。

分裂

 槍は刺突がメインの武器で、どうしても点での攻撃になりがちです。また刃渡りが少ないので、懐に入り込まれたら攻撃が出来ません。そこで「刃を分裂させる」ことが出来ればどうかと考えました。

 刃を分裂あるいは枝のように刃を生やせるようになれば、攻撃範囲が増やせるだけでなく、懐に入られても剣のように「添えて、引く」という動作で攻撃を加えることが出来ます。

 以上二つのオプション案は弧月の物と似てしまいましたが、同時に槍らしい案になったのではないでしょうか。ちなみに名称は特に考えていません。名前って、難しい。

 バランスの弧月、手数のスコーピオン、防御のレイガストと来てるので、リーチの槍は特徴が被っていないので良案なのではないでしょうか。

銃手〈ガンナー〉・射手〈シューター〉トリガー

 次は中距離の銃手ガンナー射手シュータートリガーです。といっても、これから紹介するトリガー案は中距離ですが、「中距離における別手段での攻撃方法の話」なので、銃手ガンナー射手シュータートリガーとは言えません。

弓矢

 弓です。銃がある中で弓です。両手が塞がれて不便で、動作が大きく速射性が悪い弓です。といってもちゃんと理由はあります。これは弓矢が弓と矢が二つに分かれた機構であるところに目を付けた結果思いついた案でした。

 まず、メインで「飛距離・速度ボーナス」機能がある「弓」を物質化します。そして、サブで弾トリガーを矢として打ち出すのです。つまり簡易的な合成弾用のトリガーですね。

 これは両手のトリガーが塞がれるのが欠点ですが弓は物質化しているので、弧月のように実体化させたままオフにできます。また、弾トリガーもそのまま打ち出せる仕様にできれば不便は少ないでしょう。

 もちろん銃手ガンナートリガーには合成弾マガジンがありますが、あれは複数の弾トリガーを打ち分けることが出来ないので、その点は分担できるのではないでしょうか。

 また速射性が悪い分基本性能において、飛距離を「射手<弓矢<銃手」、弾速を「射手<銃手<弓矢」程度に調整出来れば需要は出そうです。

 ポジションは弓手アーチャーとなりますね。射手シューターでもいいのかなぁ。

 長距離用の狙撃手スナイパートリガーは案が無いので飛ばします。

基本トリガー

 最後に初期装備である基本トリガーです。

 基本トリガーには、通信機やレーダー、緊急脱出ベイルアウトなどの機能があります。

装甲

 私は何故これが無いのか、未だに分かっていません。たしかに、現代の戦争では機械や大型兵器メインであり工作兵以外に兵士が活躍しづらいので、装甲服はあまり意味を無しえないかもしれません。しかし、トリガーによる戦争は兵士が単体で活躍できるので装甲服が重要になります。

 アフトクラトルの兵士が硬いマントを盾代わりにしていたように、ボーダーもシールドとエスクード以外の盾を用意した方が良いでしょう。

マント型

 これは動きを阻害しにくく「出し入れをしやすい」という利点とともに、射撃への耐性が期待できます。なので、走るタイプの兵士に主な需要があるでしょう。

 また、相手の懐に飛び込むため視界が狭くなりやすいスコーピオン使いには重宝されるのではないでしょうか。

鎧型

 これはマントよりも動きを阻害し、実体化出し入れにトリオンを喰いそうですが、弾だけでなく斬撃にも高い耐性が期待できます。なので、重銃手ヘビーガンナーや受け型の攻撃手アタッカーに需要がありそうです。

 また、装甲の面積を各々で自由に調整できれば、「動きの阻害」という欠点は少なくなるでしょう。

グレネード

 これは爆弾に限らず、工作用の手持ち弾です。これはオプションでもいいかもしれませんが、1人数個持っているだけでも戦術の幅が変わるのではないでしょうか。

グレネード

 これはメテオラの置き玉と似た物になりますが、置き玉は起爆のタイミングを操作することが出来ません。自力で起爆させようとすれば、置き玉に対して何かしらのアクションが必要です。

 また、置き玉では射手シュータートリガーの「メテオラ」が必要です。そのままメテオラとして使えるのは利点ですが、元々メテオラは使い勝手の悪い尖った武器トリガーです。なので手榴弾でもあまり変わらないでしょう。

 手榴弾なら時限爆弾にして起爆タイミングを操作できますし、置き玉を使うならばこっちの方が良いのではないでしょうか。

スモーク

 これもメテオラで再現できそうですが、視線を切るのに有効です。視覚は戦闘において重要なポイントですから、どの距離でも重宝されると考えられます。

 逃走時はバッグワームと併用すれば視覚とレーダーの両方を誤魔化せますし、スタアメーカーを併用すれば煙幕の中の敵を狙い撃てます。

フラッシュ

 これはスモーク同様、視覚を惑わす類の道具です。

 スモークは効果時間が長く、範囲が広い代わりに即効性や視覚への刺激が薄くなります。しかしフラッシュはスモークと対極に、「効果時間が短く範囲が狭い」代わりに「即効性が高く視覚への刺激が強い」ので、視覚を潰すだけではなく意識に数秒の空白を与えることが可能です。

 そのため逃走用のスモークに対して、フラッシュは「攻防の隙を作り相手を仕留める」ための止め用として使えます。

 基本トリガーについては以上です。他にもトリオン以外のレーダーとか考えたんですが、さすがに容量が足りないと思って止めました。


 さらにもう一種、戦闘補助専用のオプショントリガーの分類があるのですが、あれは良いアイディアが浮かびませんでした。

 今回の記事は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございます。

 誤字脱字等の間違い、ご意見等あればコメントでご指摘お願いします。


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