転スラ完結後に究極能力を獲得しそうなキャラ

自己解釈・妄想録

 【転生したらスライムだった件】は現在2022年5月時点で文庫版が19巻まで出ており、残りはあと3巻の予定とされています。つまりは既に物語の最終盤となっており、作中最大の大戦である”天魔大戦”は緒戦を終えて本格的に世界中へ影響を波及させています。そうなると必然的に単体での戦闘規模は上がっていくので、それまで苦戦していなかった強者が窮地に陥る場面も増えています。

 ここで挙げている強者というのは世界最高峰の実力者と称することが可能な”超級覚醒者ミリオンクラス“も同様で、超級覚醒者ミリオンクラスほどの強者が窮地に陥る状況となると最高の力である”究極能力アルティメットスキル“を獲得する可能性が出てきます。以前には、20巻以降の最終巻までで究極能力アルティメットスキルを獲得しそうなキャラを挙げ、獲得する究極能力アルティメットスキルの考察を行いました。その記事が以下になります。

 今回は、物語が終わった後でも究極能力アルティメットスキルを獲得出来そうなキャラと、獲得する究極能力アルティメットスキルの考察を行ないます。ちなみに、大半は以下の記事の中から最終巻までに究極能力を獲得しないと考えているキャラです。

 文庫版第19巻までの情報を用いているので、ネタバレが嫌な方はご注意ください。

 ちなみに、完結後の話であり作中では描かれないと高を括っているものの考察なので、どなたかが二次小説などで以下の案を使用して頂けたら幸いです。


魔物

 魔国連邦テンペストを筆頭に魔物には超級覚醒者ミリオンクラスが多いので、将来的に究極能力アルティメットスキルを獲得出来そうなキャラは多くいます。因みに、究極能力アルティメットスキルを獲得するには以下の条件を満たす必要があります。

  1. 約200万EPの存在値
    • 究極の権能を受容するならば100万EPの存在値、個人に最適化されたものならばそれ以下でも十分。しかし、自力獲得した者は最低でも200万EP前後の存在値となっている
  2. 強靭な意志力
  3. 思考力

 3の思考力は「スキルを構築するための思考力」のことです。魔国連邦テンペストの幹部勢が究極能力アルティメットスキルを獲得する際に自身の内側でスキルを構築するような描写があり、シエルがそれを補正していることから望む力を具体的に描き上げることも必要だと考えています。

 今回は物語を終えた後の話なので、素質さえあれば以上の条件を満たしていなくとも挙げるキャラはいるでしょう。

モス

 モスは魔国連邦テンペストの外政を担当するテスタロッサ原初の白の副官です。もう一人の副官であるシエンは外交官としてテスタロッサの代理を担当していますが、モスは主に情報収集を担当しています。これは保有するユニークスキル「採集者カリトルモノ」の権能が情報収集に有用だからで、「採集者カリトルモノ」は無数の分身を創り出す権能です。

 分身は体積に反比例して数を増やせるようで、現状分身体の数制限は明かされていません。羽虫レベルの大きさの分身なので力も弱くなりますが、その分感知されにくいので大きさも相まって潜入できない場所は無くなっています。無数のモスを各国の政府機関に潜入させているだけで情報が筒抜けになり、情報共有もラグがないので迅速です。

 そのため、モスはソウエイの穴を埋める形で情報収集の一翼を担っています。以上から小間使いのような印象を受けるモスですが、実力は悪魔族デーモンの中で最強である原初に次ぐ強さを誇り、”灰の大公”という異名もあるようです。

 実際に、強さの指標となる存在値はテスタロッサの成長に付随して150万EPまで上げており、自前の神話級ゴッズ武装を取り込むことで250万EPまで上昇します(神話級ゴッズの潜在存在値は100万EP以上とされている)。存在値とは大雑把に言えば「存在の規模スケール」であり「”保有可能なエネルギー量”の限界値」を計測しているので、存在値を250万EPまで上昇させることが出来るということは、モスは成長すれば最低でも250万EPほどの存在規模に成れるのでしょう。

 また、ルドラの副官であり究極付与アルティメットエンチャント代行権利オルタナティブ」を与えられていたダムラダと長年鎬を削っていたようなので、究極の権能に対して素で対抗出来ることが分かっています。つまりは、究極の権能に対抗することが出来るほどの意志力を持っているということです。

 さらにモスは悪魔族デーモンです。悪魔族デーモンは通常ならば存在値の上限が定められている上位魔将アークデーモンまでにしか進化できず、長く生きていればいるほど同格との戦闘経験が積まれるので総じて巧い戦いをしてきます。同時に魔法という「独自に構築可能なスキル」への適正を持っているので、上位魔将アークデーモンまで進化した悪魔族デーモンは皆が自身の力を構築するのが得意になります。

 以上より、モスは究極能力アルティメットスキルを獲得する為の条件を満たしていると考えられます。そのため、期が来れば究極能力アルティメットスキルを獲得するでしょう。しかし、モスは基本的に後方支援なので完結までに究極能力を獲得しなければならないような修羅場見せ場は来ないでしょう。なので、シエルが無理やり能力改変オルタネーションを行わなければ究極能力アルティメットスキルの獲得は完結後になるでしょう。もしかしたら19巻で見せ場があったので、そこでしれっと能力改変オルタネーションを受けている可能性はありますが…。

採集之王〈バエル〉

 獲得する究極能力アルティメットスキルは『採集之王バエル』を考えました。採集者カリトルモノの進化が一番現実味があるので「採集之王」です。またこちらの記事でも触れているように、悪魔族デーモンの獲得する究極能力アルティメットスキルには堕天使と同一視されるような出典の悪魔の名前が使われています。そのため、モスのスキルには「バエル」を採用しました。

 バエルは「慈雨/嵐/豊穣」を司る”恵の神”バアルと同一視されることが多い悪魔です。なので、堕天使と同じ様な扱いで構わないでしょう。”命を刈り取る者テスタロッサ“の副官に豊穣の神の名を適用させるのは皮肉すぎる気もしますが、”採集”と”豊穣”が相性の良い単語なのでフィットしてると考えました。

 構成される権能は以下を考えました。悪魔系究極能力アルティメットスキルに共通している1~5は前提として、さらに採集者カリトルモノの権能の進化系を詰めました。

  1. 思考加速
  2. 万能感知
  3. 魔王覇気
  4. 時空間操作
  5. 多次元結界
  6. 分体寄生
  7. 分体散布
  8. 解析鑑定
  9. 森羅万象

 6の「分体寄生」は、分身体が捕捉されにくくなる効果をイメージした結果です。先述したように、分身体は体積や強さの関係上捕捉されにくくなっていますが、特に隠匿系の権能は描写されていません。そこで「羽虫レベルまで小さい」という特徴から”胞子”を思い浮かべたので、生物に寄生して内側に隠れる権能を考えました。

 7の「分体散布」は分体寄生で考えた胞子の性質をさらに発展させ、寄生対象のエネルギーを奪って同レベルの分身体を増やす権能を考えました。

 8の「解析鑑定」は、情報を取得する上で重宝される権能です。第4巻では、リムルがイングラシア王国の図書館の本を「暴食者グラトニーで取り込んでから大賢者エイチアルモノの解析鑑定で情報を取得する」という方法を使っていたので、モスのスキルにも組み込まれる可能性は高いです。

 挿絵から分かるようにモスは読み取り系の権能を保有していないようなので、少なくともシエルが権能を組み込むでしょう。

転生したらスライムだった件第17巻p246より引用

カリオン

 カリオンは旧魔王であり「獣王国ユーラザニア」の国王です。魔王を退く上で敗北を喫したミリム・ナーヴァの軍門に下った後、東の帝国との戦争時に真なる魔王に覚醒しています。存在値は277万EPとなっており、19巻では”ミリム四天王”に就任しています。

 保有しているユニークスキル「百獣化」は獣人族ライカンスロープの固有スキルを強化したような能力で、変態を行うスキルとなっています。単に自身の司る動物に変化するだけでなく、半獣人形態のように人間と動物形態の良いとこ取りをしたり、身体能力とともに存在値が上昇したりと自身の強化も行える権能となっています。

 カリオンの場合は”百獣”化なのでライオン、かと思いきや羽が生えているので「キマイラ」かもしれません。

アニメ転生したらスライムだった件第2期
第36話「解き放たれし者」より引用

 キマイラはライオンの頭と山羊の胴体、の尻尾を持つ合成獣キメラの語源となっている幻獣です。カリオンは獣人族の王であり、覚醒の際に配下にも祝福ギフトが配られていることから”魂の系譜”に連なる縁があることが分かります。そのことから、「配下たちの力を自身に統合する」ということもできるのかもしれません。

 存在値は277万EPと究極能力アルティメットスキルの獲得条件を満たしており、究極の権能を持つアダルマン達やクマラに勝てたことから意志の条件も満たしていると考えられます。なので後は、スキル進化の展望を抱くことで究極能力アルティメットスキルを獲得できるでしょう。

 カリオンは、自身の強化にも意欲的で積極的に鍛錬を積もうとしており、なにより天魔大戦では蟲魔族インセクトの幹部と激闘を繰り広げると予想されるので究極能力アルティメットスキルの獲得は連載中かもしれません。ですが、カリオンの尺があるのか個人的に疑問だったので完結後としました。蟲魔族インセクトとの戦闘は死闘が続くようなので、尺さえあれば連載中に獲得するでしょう。

百獣之王〈キマイラ〉

 獲得する究極能力アルティメットスキルは『百獣之王キマイラ』を考えました。百獣化の進化系なので「百獣之王」としています。「キマイラ」も先述の通りです。

 構成する権能は以下を考えました。

  1. 思考加速
  2. 万能感知
  3. 魔王覇気
  4. 時空間操作
  5. 多重結界
  6. 百獣統合
  7. 粒子操作

 光速戦闘が得意なので「思考加速」、認識能力を広げる「万能感知」、覚醒魔王なので「魔王覇気」、空を飛べるので「時空間操作」、防御を厚くする「多重結界」。1~5はありきたりな権能です。

 6の「百獣統合」は、百獣化を強化した権能を考えています。先述したように、百獣化では配下の力を統合していると考えています。なので、単に能力上昇率が上がるだけでなく同時に内包できる力を増やしているものを想定しています。

 7の「粒子操作」は、『純潔之王メタトロン』に構成されていると個人的に考えている「粒子支配」を転用しました。18巻より、カリオンは自身を光子群に変化させて戦闘する”光霊獣”です。そのため、光子などの影響下にある粒子を操作する権能を獲得すると考えられます。レオンの場合は主に霊子ですが、カリオンの場合は主に光子を操作するイメージです。

 カリオンはあまり権能を盛り込むタイプではないと思うので、7つまでに抑えました。

フレイ

 フレイは旧魔王であり「天翼国フルプロジア」の国王ですが、カリオンと同じくミリムの配下となり”ミリム四天王”として副官を務めています。覚醒もカリオンと同じ時に発生しており、”空霊鳥”に進化しています。保有して居るスキルは、種族固有スキルの「魔力妨害」とエクストラスキルの「天球眼」の二つがあります。

 「魔力妨害」は触れた魔力を乱すスキルなので、魔力由来の攻撃を受けても力量によっては無効化できます。フレイの場合は究極の権能を付与された魔法さえ無力化可能で、自身を中心とした半径50㍍を魔法不能領域アンチマジックエリアとするほどです。

 「天球眼」は千里眼のようなもので、視線の通らない場所でも視ることができます。遠方を視るというよりも「特定範囲を見逃さない」タイプの視力で、魂を視ることもできます。

 他にも有翼族ハーピィの女王特有のスキルがあるようです。

 存在値は195万EPと条件を満たしており、自身の肉体を神話級ゴッズ武装レベルまで昇華させたり究極の権能を無効化したりしているので意志の条件も満たしていると考えられます。そのため、後はスキル進化の展望を抱くことで究極能力アルティメットスキルを獲得できるでしょう。

 つまり、カリオンと同じですね。フレイはカリオンとは違って自身の強化に積極的とは言えませんが、これは大局を俯瞰している影響です。なので、機会さえあれば自身の強化は逃しませんし、プライドが高いので以外にも琴線に触れればノンストップです。

天翼之王〈アルタイル〉

 獲得する究極能力アルティメットスキルは『天翼之王アルタイル』を考えました。「天翼」は天翼国の王という点から当て嵌めました。また猛禽類の特徴を持つ有翼族ハーピィなので、「飛翔する鷲」の意味を持ち、ゼウスの使いとされるわし座の一等星「アルタイル」を名前に当てています。

 女王固有スキルと天球眼を消費して進化させると考えたので、弱体系や補助・援護系が想定できます。そのため、構成される権能は以下を考えます。

  1. 思考加速
  2. 万能感知
  3. 魔王覇気
  4. 時空間操作
  5. 多重結界
  6. 解析鑑定
  7. 並列演算
  8. 軍隊指揮
  9. 音風支配
  10. 対魔領域

 カリオンとは違って智謀タイプなので、権能は多めに想定しています。1~5はカリオンと同様の理由で入れており、6と7は智謀タイプというところから演算・解析の権能を入れました。

 8の「軍隊指揮」はアピトが有する権能で、文字通り軍隊を指揮するために最適な権能なので智謀のフレイが前線指揮を行う為に組み込まれると考えました。

 9の「音風支配」はランガが有する権能で、文字通り”風”や”音波”を操る権能でありフレイは音波を用いた攻撃を行っていた描写があったため組み込まれると考えました。

 10の「対魔領域」は、近藤達也タツヤ・コンドウが有していた「解呪ディスペル」と「呪壊ネクロシス」を組み合わせた権能を対領域使用に改変したものです。フレイの「魔力妨害」が「魔法不能領域アンチマジックエリア」に強化されていたことから思いつきました。既存の「魔法不能領域アンチマジックエリア」とは違って、「対魔領域」は「既に展開されていた魔法も無力化する」効果が追加されることを想定しています。

 こちらの記事でも考えているように「移動・運動の補助・強化系の権能」と「攻撃の補助や敵の弱体化系の権能」で迷いましたが、面倒なので全部載せました。少し盛り過ぎた感は否めません。

レオン・クロムウェル

 レオンは八星魔王オクタグラムの一角で、魔大陸の南にあるオーストラリアのような大陸をまるまる領土とする「黄金郷エルドラド」の国王です。魔王なのに元勇者という異色の経歴で、勇者としての資格を失っていますが”光の精霊”との繋がりは持ったままのようで、保有している究極能力アルティメットスキルが光属性の攻撃に適していることもあって相性抜群です。

 保有している究極能力は美徳系の『純潔之王メタトロン』です。「混ざり合う全てを選り分けて干渉防止を行い、純粋なエネルギーを選別する」権能という大雑把なことは分かっていますが、詳細は分かっていません。個人的には「粒子支配」の権能があると考えています。

 光の精霊と契約することで霊子を媒体とする神聖魔法を自由に発動でき、純潔之王メタトロンで霊子を支配することで神聖魔法を自在に操ることが可能になります。特に”霊子崩壊ディス・インテグレーション“は制御困難な魔法で「ただ放つ」ことしかできないような魔法ですが、レオンは霊子を支配することで霊子崩壊ディス・インテグレーションを鎧のように纏わせることを可能にしています。

 既に究極能力アルティメットスキルを自力獲得していることから獲得条件の内、存在値と意志力は満たしています。そのため、後はスキルの進化を展望し進化系を構想する必要、つまりさらに強く成る意志が必要になります。ではどんなモチベーションがあれば更に強く成ろうとするのかというと、「クロエ=オベールの守護者になる」という想いがあります。

 レオンは幼馴染のクロエに対して恋に似た感情を抱いているため過保護で、クロエのリムルとの接触スキンシップに過剰な反応をしています。リムルの強さや人柄に対しては信頼しているからかクロエをリムルが預かっていること自体に認めていますが、本音は自分で囲っておきたいと思っています。だからこそ、クロエとリムルの仲が発展した場合は自身の想いにけじめをつけるために何かしらの行動を起こすでしょう。

 また、レオンは19巻にてミカエルからの攻撃で倒れて意識不明の重症を負っています。その前には被支配状態を解除する為にリムルが取り込んで”魂の回廊”を繋いでいるので、負傷自体は治るでしょう。その際、Web版で成った半神半人デミゴットのような種族へ進化した場合は、究極能力アルティメットスキルを獲得する可能性はさらに上がるでしょう。

純真之王〈アブホース〉

 獲得する究極能力は『純真之王アブホース』を考えています。究極能力アルティメットスキルが進化した場合はクトゥルフ系の神性が選ばれるので「アブホース」を、「想いを振り切った結果の進化」を想定しているので”純真”を引用しています。アブホースは「絶えず分裂体たる落とし子を産み出しては即、触手で捕まえて貪り食っている。」とありますが、「選別による分離・再利用」と通ずると考えたため選びました。

 構成する権能は純潔之王メタトロンの権能の延長線になるでしょうが、まだ純潔之王メタトロンの権能が明かされていません。なので、まずは純潔之王メタトロンの権能を考察します。

 「混ざり合うものを選別し干渉防止する」および「選別したものを操作する」権能があります。そこから私は、素粒子に干渉し操作する「粒子支配」が主要な権能だと考えました。そのため、構成される権能は以下を考えます。

  1. 思考加速
  2. 万能感知
  3. 万能結界
  4. 解析鑑定
  5. 森羅万象
  6. 粒子支配

 起源的に「世界管理用」のスキルなので演算・解析系の権能が多いと考えました。そこで、進化した場合は「想いをぶつける」ための攻撃的な権能が加わると考えます。そのため、純真之王アブホースの権能は以下を考えました。

  1. 思考加速
  2. 万能感知
  3. 多次元結界
  4. 解析鑑定
  5. 森羅万象
  6. 粒子支配
  7. 聖魔覇気
  8. 限界突破

 1~6は同じで、7と8を追加しました。

 「聖魔覇気」は坂口日向ヒナタ・サカグチの保有している権能の「神聖覇気」と、魔王が有する「魔王覇気」を組み合わせた権能です。

 神聖覇気はヒナタが保有していますが、マサユキは獲得していません。そのことから「神聖魔法を使える勇者」が獲得可能な権能だと考えられ、レオンは神聖魔法を使えます。そして光の精霊との繋がりが切れていないことから勇者としての格は失っていないと考えられ、レオンも神聖覇気を獲得可能だと考えられます。

 そこで、神聖覇気と魔王覇気を統合させた権能を「聖魔覇気」として構成させました。

 「限界突破」はカレラが保有する『死滅之王ベリアル』に構成された権能ですが、とても単純に効力を爆上げさせる権能です。負担は度外視ですが、断絶結界さえぶち抜く威力の攻撃を可能にします。想定では「想いを爆発させてスキルを進化させる」と考えているので、限界突破はとてもマッチしているのでは」ないでしょうか。

人間側

 次は人間側を挙げていきます。作中で既に資格を有する者だけではなく、まだ未熟でも可能性のある者も入っています。

ガゼル・ドワルゴン

 ガゼルは武装国家ドワルゴンの国王ですが、”英雄王”と称される豪傑でもあります。近藤達也タツヤ・コンドウに敗北したとはいえ、人間の中では屈指の実力者として有名です。契約している精霊が”光or闇”ではないので勇者の資格はありませんが、近藤達也タツヤ・コンドウのように勇者ではなくとも究極能力アルティメットスキルを獲得することが出来るのは分かっているので、条件さえ満たせば究極能力アルティメットスキルを獲得できるでしょう。

 存在値は150万もないでしょうが、大地の精霊王と同一化することで「古の覚醒魔王に匹敵するか上回るほどの存在値エネルギー」と描写されるほどに上昇します。もちろん同一化自体は時間制限有りですが、そのエネルギーを許容できるほどの器を持っています。既に聖人として覚醒し壁を超えていることから、鍛錬を積んでいけば時間を掛けることで200万EPのラインを超えていけるでしょう。

 保有しているユニークスキルは『独裁者ウエニタツモノ』で、詳細は分かっていませんが「思考読破」や自身の気力を高めたりしているので精神干渉系の権能であると考えられています。また、作中においてガゼルは”王としての側面”を強調されていることから、支配系や補助系の権能もあることが考えられます。

独裁之王〈カエサル〉

 獲得する究極能力アルティメットスキルは『独裁之王カエサル』を予想します。独裁者ウエニタツモノが進化することを想定して「独裁之王」、独裁者といえば「ガイウス・ユリウス・カエサル」を思い浮かべたので「カエサル」を当てています。

 先述したように、独裁者ウエニタツモノは精神干渉・支配・補助系の権能だと考えられます。そこで構成される権能は以下を考えました。

  1. 軍隊指揮
  2. 意思統制
  3. 英雄覇気
  4. 万能感知
  5. 万能結界
  6. 並列演算
  7. 法則操作
  8. 地底世界

 1の「軍隊指揮」は、フレイのところで出しましたが軍隊/群体を指揮するための権能で、王として軍を運用するために有用な支配系の権能なので入ると考えました。

 2の「意思統制」は、「他者の思考を制御する」という権能を想定しています。思考誘導の強化版と考えていて、思考を狭める・視野を広げる・恐怖心を取り除く・危機感を薄める…etc。敵の弱体化にも、味方の強化にも使えそうな支配系の権能を想定しています。

 3の「英雄覇気」は威圧系の権能で、魔物で言う魔王覇気のようなものです。もともと持っている権能なので、そのまま組み込まれるでしょう。

 4~6は演算・解析系の権能で『智慧之王ラファエル』にも構成されています。これは、支配・補助系の権能には解析系の権能が付随していなければ発動難易度が上がると考えたため、挿し込みましたました。

 7の「法則操作」は『誓約之王ウリエル』にも構成されている支配系の権能です。『独裁之王カエサル』のコンセプトとして「法を敷く者」という前提を考えていたので、法則操作を追加しました。

 8は世界系の権能です。”独裁の王”を謳っているので、「事前に周知した法律を敷き、違反に対し相応するペナルティを与える」といった権能を考えました。”法律”なので、”思考”ではなく”行動”的な意味での絶対順守をイメージしています。要は、”縛りプレイ”を強制させられる権能だと思ってください。

 行動を完全に縛ってしまうような法律は無しにして、術者であるガゼルもまとめて法律の順守を要求される効果ならばリスクに対するリターンとして”絶対”の効力を回収出来そうな気がします。また、ペナルティはスキル・エネルギーに問わず「能力制限」を考えています。「ペナルティの重さに相応する能力制限」みたいな。

三崎健也〈ケンヤ・ミサキ〉

 ケンヤは異世界から基軸世界に転移してきた子供で、イングラシア王国にある冒険者組合本部が管轄する学校の生徒です。リムルやヒナタのように自然的に転移してきたのではなく、魔術師によって意図的に召喚された「召喚者」になります。異世界人は転移(界渡り)の際に異界から大量の魔素を吸収するため、転移直後に自身の性質や望みに応じたユニークスキルを高い確率で獲得します。その原理を利用して、様々な国が異世界人を兵器利用するために召喚を行い呪言等で制御するようです。

 ここで、10歳以下の子供が召喚された場合は呪言などが悪影響を及ぼし体内の魔素が安定しないため、魔素を消費出来ずにユニークスキルを獲得出来ないようです。そうなると、対内の魔素が肉体を蝕み死亡してしまいます。死を回避する方法として、対内魔素を安定させる独立器官として精霊を宿らせるという手段があります。精霊は独自に魔素を制御するため、宿主の魔素制御を補助してもらうことで体内魔素が安定します。

 ケンヤも同様の事例で死亡寸前となり、リムルによって延命され精霊使役者エレメンタラーになりました。そのため、魔国連邦テンペストと東の帝国の戦争が始まる前の時期までには並の聖騎士レベルの強さを獲得しているようです。

 ちなみに、ケンヤは光の精霊に選ばれているため勇者の資格を持っており、修行に励むことで真なる勇者として覚醒できる可能性が高いです。しかし作中時点ではティーン未満の少年なので、まだまだ道は長いでしょう。なので、ケンヤが究極能力アルティメットスキルを獲得するのは完結後になります。

武尊之王〈ヤマトタケル〉

 獲得する究極能力アルティメットスキルは『武尊之王ヤマトタケル』を予想します。ケンヤが日本人なので「ヤマトタケル」を当て、ヤマトタケルなので「武尊之王」を当てています。「建御雷たけみかづち」でも良いと思いましたが、神よりも人を関する語彙の方が当てはまると思ったので「日本武尊やまとたける」にしました。ケンヤに関してはまったく情報が無いのでこれだけです。というのは寂しいので、一応権能を考えていきます。

  1. 思考加速
  2. 万能感知
  3. 解析鑑定
  4. 森羅万象
  5. 英雄覇気
  6. 英雄魅了
  7. 英雄再現

 1~4は演算・解析系の権能になります。人として「学んで強く成る」という意味を考えて入れました。

 5と6はマサユキが保有する『英雄之王シンナルエイユウ』の権能です。「英雄魅了」は仲間を引き付ける権能で、「英雄覇気」は相手を威圧する権能です。

 7の「英雄再現」はマサユキの「英雄道導ハシャノヨルベ」に似せた権能です。ケンヤはマサユキの「”漫画流”ロマン剣技」を真似ていたように、かっこいい技を再現するのが好きなようです。そこで、技量レベル・権能を含む技術アーツを一時的に再現する権能を考えました。1~4による解析ありきの権能です。

 ケンヤは妄想枠なので他にも盛り込んでみたいですが、さすがにここで抑えておきます。


 今回の記事は以上になります。

 他の皆さんはどんな究極能力を想像できるか、他にもキャラ・スキル候補があれば教えて頂けると幸いです。また、誤字脱字などを含む間違いがあればコメントでご指摘お願いします。

※…他にも候補が居た場合は随時追記していきます。

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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