ワールドトリガーの主人公達が所属する味方陣営の組織である境界防衛機関〈BORDERボーダー〉では、強さをポイントにより順位ランク付けしています。ランクは個人と部隊の2種類があり、ソロでは全隊員(一部のポジションを除く)、チームではチーム登録をしている部隊(玉狛第一〈木崎隊〉は除く)が参加しています。
今回はそのランクシステムを解説します。最後まで読んでいただければ幸いです。
個人〈ソロ〉ランク
個人ランクとは決まった時期や周期に開催されるトーナメント戦やリーグ戦などの大会で与えられるものではなく、それらを含む日々の任務や訓練などで獲得しているポイントを常時比較したものです。
ポイントは隊員個人の使用する攻撃用武器に対する熟練度を示します。そのため、攻撃用武器を使わないトラッパーおよびスポッターは個人ランクポイントを保有しません。この2つを除いた全隊員は使用する攻撃用武器にポイントが付与されます。
ポイントを獲得する方法は以下の通りです。(※=補足)
- 訓練
- 攻撃手アタッカー、銃手ガンナーおよび射手シューターの訓練生のみ
- 順位によって設定されたポイントを獲得
- 個人ランク戦
- ポイント差によって獲得(喪失)ポイントが変化
- 部隊ランク戦(部隊チーム登録をした正隊員のみ)
- 倒した隊員とのポイント差によって獲得(喪失)ポイントが変化
- 防衛任務(正隊員のみ)
- トリオン兵除去により獲得
- 褒賞
- 全隊員対象
- イベント
- ボーダー局員が主催する1dayトーナメント等
また複数のトリガーを使用て敵を倒した場合、仕留めたトリガー:使ったトリガー=7:3という比率で振り分けられるようです。複数人の場合の分散比率は分かりません(分散しないのかも)。
これにより級や順位が決定されます。
級〈クラス〉
まず級の場合は下図の通り、基準値と比較することで決められます。
まずC級は4000ポイントを獲得することでB級に昇格します。しかし狙撃手は訓練の成績でB級に昇格でき、そこでポイント(おそらく3~4000点)を与えられるようです。さらに、8000点以上になると「マスタークラス」と呼ばれ、上級者に見なされます。
また勘違いしやすいですが、ここで言う上級者はA級ではありません。通常は個人でA級に昇格することは出来ないようです。
順位〈ランク〉
次に順位ランクの場合は、全隊員が使用する各トリガーのポイントを比較することで決められます。これは「個人総合ランク」と呼ばれる各隊員の熟練度の順位です。
まず注意として、ここで比較されるポイントは各隊員が使用することが出来る全トリガーの合算総合ポイントではありません。あくまで順位付けされるのは一つのトリガーのポイントのみなので、複数のトリガーを使用している場合は複数のソロランクを持つことになります。
例えば、原作で分かっている範囲の個人総合ランクは以下のようになっています。
順位 | 隊員 | トリガー | ポジション別ランク |
1位 | 太刀川 | 弧月 | No.1攻撃手 |
2位 | 二宮 | アステロイド | No.1射手 |
3位 | 風間 | スコーピオン | No.2攻撃手 |
4位 | 当真 | イーグレッド | No.1狙撃手 |
二宮さんの表記のトリガーは予想です。しかし、二宮さんは仕留めるときは主に通常弾を使用しているので、合っているでしょう。
個人総合ランクはポイントの獲得方法やポイントの分散により、以下の条件に合致しているほど高くなりやすいです。
- 攻撃回数と威力を両立しやすい〈攻撃手〉である
- チームの主な点取り屋である〈エース〉である
- ポイントが集中するよう〈使用するトリガーを絞っている〉、あるいは〈専業ポジション〉である(万能手ではない)
この場合、太刀川さんと風間さんは三つ全てに当てはまっています。二宮さんは他に誘導弾や炸裂弾を使っていますが、誘導弾は削りか誘導、炸裂弾は崩しに使っています。また射程も長いので、使用するトリガーが多くても点を取りやすいのでしょう。当真さんは1に当てはまりませんが、所属している冬島隊は戦闘員2名で冬島隊長がトラッパーと、能動的に点を取れません。そうなると実質的に点を取れるのが当真さんのみなので、順位が高いのでしょう。無駄弾を撃たず掩蔽が全隊員1位で、逃走の補助ができる冬島さんの援護があることで「点を取られない」のも理由の一つでしょう。
そして個人総合ランクをポジション別に分けたものが下図のようなポジション別ランクです。
ポジション別ランクで最も表記が多いのは攻撃手ランクで下の表のようになっています。
5位は片桐隊エースの一条雪丸(レイガスト)あたりだと思います。小南は双月(レギュレーション外のトリガー)を使っていますが、かつては短刀ver弧月で攻撃手1位になったこともあり、そのポイントが3位に位置するようです(時期は不明。おそらく迅さんがS級になってライバル喪失あるいは大学受験で太刀川さんがふけってた時期)。
これらを踏まえて現状(既刊23巻)個人総合ランクの10000点以上を予想してみました。
難しい…。色々確定情報は出てるけどランカーのポイント差が激しいです。No1中学生のユズルを入れようかと思ったんですが、No2狙撃手は奈良坂だし、だけど三輪隊のエースであろう攻撃手の米屋(弧月9825pt)よりも高いのは違和感あるし。みたいに思ったんで、諸事情によりソロランクが下がってる弓場さんを10000点基準にしました。10000点以上の攻撃手が7人いるという情報があるのでもう一人入れようと思ったのですが、自分の予想だと影浦さんを含んで7人としているのではないかと考えました。あるいは鳥丸(弧月)or木崎(レイガスト)も考えましたが、ややこしくなるので入れてません。
部隊〈チーム〉ランク
部隊ランクは、シーズンごと(周期的)に開催されるチームランク戦というリーグ戦で獲得したポイントにより決められます。
リーグはA級とB級の2つがあり、その中で近い順位の部隊と三つ巴あるいは四つ巴を行います。原作ではB級部隊が21部隊あるため、下表のようにB級チームランク戦は7部隊ずつ上・中・下のグループで括られ、そのグループ内で勝ち抜くことで上のグループと戦うことができます。また、ランク戦開始時の順位は前期シーズンの最終成績をそのまま反映しており、ランク戦開始前から順位に応じてボーナスポイントを与えられます。
チームランク戦でのポイント獲得方法は、撃破と生存の二つです。
- 撃破点…敵を倒して得られる。1pt
- 生存点…1人あるいは同部隊の隊員のみが残った場合に得られる。2pt
撃破点は簡単で敵を倒してポイントを得られます。ソロランク戦と違うのは誰を倒しても1pt、倒されても点は減少しない、という二点です。(ソロポイントは増減する)
生存点は1部隊の隊員のみが生き残った場合に生き残った部隊が得られます。得られるポイントは2pt固定で、部隊全員でも1人生き残った場合でも変わりません。
それらを得て、一戦ずつ順位を変動させながらROUND1~8までの合計8戦行い、最終的なポイントでそのシーズンの最終順位を決定します。
B級の場合は1位および2位がA級への挑戦権(昇級試験?)を得られます。その後、昇級した部隊も含めたA級チームランク戦をB級同様に行い、上位3チームが遠征選抜試験に臨む権利を得られます。また、A級への昇級はチームランク戦でのみとなっており、A級部隊に所属していることで個人でもA級を名乗ることが出来ます。
部隊への勧誘が1人までなら順位が変わらないらしいので、木虎、緑川、黒江はB級中・下位の時代がなさそうですね。部隊を新しく作る場合は集った隊員達の元々のチームランクを比較し、一番低い順位が適用されるようです。
また、こうしてみると原作で玉狛第二がB級2位まで上り詰めたのがどれだけ無茶苦茶だったのかがわかります。B級上位が安定して強いためポイントが分散したり、生存点が出なかったりというのがあったからこそですね。
以上で今回の記事は終わりです。最後まで読んでいただきありがとうございます。
何かご指摘等あればコメントで教えていただければ幸いです。
※追記…A級ランク戦も観たいです葦原先生!
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