家庭教師ヒットマンREBORN!は10年代前半に連載が終了し、10年が経過した漫画ですが、だからこそファンは歓喜し二次創作というか同人誌が熱くなります。それは話を知っているならば察しが付くでしょうが、説明すると”10年後”という期間が重要だからです。
作中では「10年バズーカ」による時間移動により、沢田綱吉はボンゴレ10代目となったことが明かされました。しかし皮肉にも、自身がボスになった時代を目にしたからこそ「ボンゴレをぶっ壊す」という誓いと覚悟を示しました。
その決意が実ったかは原作で明かされていません。しかし、順当に行けばツナがボンゴレ10代目になることは明かされました。だからこそ家庭教師ヒットマンREBORN!の二次創作は、読者たちがする原作終了後の妄想を詰め込んだものになり、それは主に十年後のものとなります。
そう、”十年後”です。原作の連載が終了したのは2012年なので、来年には十周年となります。ゆえにそれを記念として、公式(天野明)が何も為さずともファンが勝手に盛り上がって歓喜します。そうなれば二次小説も多く盛り上がるでしょう。
二次小説が盛り上がるということは、家庭教師ヒットマンREBORN!における二次小説の最大ジャンルの”逆行”系も盛り上がります。つまり、私が歓喜します。
なので今回は、家庭教師ヒットマンREBORN!の逆行系二次小説における「逆行ツナ」についての要望を綴っていきます。
最後まで読んでいただければ幸いです。
逆行前沢田綱吉
まず軽く”逆行前沢田綱吉”について解説します。以下の記事でも解説しましたが、沢田綱吉はボンゴレを継承するとともに、ボンゴレを壊し回帰させようとするでしょう。
そのため逆行前のツナは、ボンゴレ10代目か回帰後である場合が多いです。10代目時点の場合は、道半ばで死亡し、やり残した人生への後悔や未練などにより逆行。回帰後である場合は、人間から逸脱しすぎたが故に73に取り込まれて、などなど。
そして、到達点に至ったのに何故か死んでしまったツナは、ボンゴレの”縦の時間軸の奇跡”により逆行するというシチュエーションが多いですね。
まあどちらにしろ、逆行前のツナは傑物へと成っている場合がほとんどです。ですが性根がひ弱な小動物でありビビりの事なかれ主義であるツナは、逆行後に最強ムーブをかまし難い性格です。なので、ツナと逆行系SSはとても相性が良くなります。
家庭教師ヒットマンREBORN!にツナ逆行SSが多いのはそこにもあるのでしょう。
逆行後沢田綱吉への要望
ここからが本題で、逆行後の沢田綱吉への要望です。といっても多くはありませんし、設定だけでなく展開に対する要望もあります。
例えば人物関係、生い立ち、オリジナルキャラクターなどなど。
他の候補者
これは綱吉の親戚等で、共にⅠ世の血筋となるオリジナルキャラクターが候補者となることです。
元はと言えば、スペアの中のスペアであり最低序列の候補者であるツナは、最有力であったXANAX’Sがクーデターにより失脚した後、次点の候補者達が全滅したが故に白羽の矢が立った形です。この候補者達の連続死はおそらく、最有力のXANAX’Sが圧倒的であったが故に抑圧されていた相続争いが揺り返しのように激しく発生したために起こった事故でしょう。
そのため極東の安全地帯に隠されていたツナはそれらの自滅に巻き込まれなかったのでしょうが、ボンゴレ的にはぶっちゃけツナである必要はありません。あくまでツナが選ばれたのは「他に居なかった」というだけの消去法です。
そこで入れるのがオリジナル候補者です。ツナと同じく極東で過ごしていても、ツナよりも優秀であれば候補者として選ばれるのはそちらです。そのオリキャラをマフィアらしい性格にすればツナとのとの対比になりますし、ツナは10代目という立場から逃れられます。さらにツナの性格上マフィアらしい性格や目的を許すことが出来ないので、オリキャラの動向に介入して裏方からボンゴレの矯正に入るでしょう。
もちろん逆行後といっても子供のツナ1人では至難の業でしょうが、だからこそ死ぬ気が強調されます。また、強敵を戦闘で打倒するだけだった原作のツナとは違う海千山千のボスツナさんの戦いができるので、読者は新鮮な気分で読むことができます。
というか、孤軍気味で奮闘するツナさんを読んでみたいです。なので、極力リボーンや守護者達とは付かず離れずの関係を取って欲しいですね。原作ツナの立場にオリキャラが成り代わって欲しいです。なので基本的に手を組むのは元敵キャラが良いんですよね。
その中で筆頭候補がチェッカー・フェイスです。
おしゃぶり保有
逆行における最大のアドバンテージである「〔73〕の情報」を使って、チェッカー・フェイスと取引をして欲しいと考えています。なぜなら、「空のおしゃぶり」を手に入るからかもしれないからです。
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空のおしゃぶりとは、アルコバレーノの代替わり時に使用される次期アルコバレーノ用の物で、おしゃぶりの中身にあたる死ぬ気の炎の器です。なので、〔73〕トゥリニセッテ候補である空のおしゃぶりは常にストックされているはずです。
もちろん、”空”のおしゃぶりなので現役のおしゃぶりと同じ様にはいかないでしょうが、本物の器ではあるので〔73〕の最高炎圧に匹敵する炎さえ用意できれば現役のおしゃぶりと同等の性能を発揮できるはずです。
その”〔73〕に匹敵する炎圧”も、一度”死ぬ気の到達点”に至ったツナならば「覚悟」と「目的」さえ合致すれば容易でしょう。
オリキャラにボス候補の座を譲るということはボンゴレリングが得られないということですから、おしゃぶりならばボンゴレリングの代わりになります。
もちろん代償はあります。「チェッカー・フェイスの正体を知っている」と本人に知られますし、空のおしゃぶりを貰うにも代わりに差し出すものが必要です。取引ですから。とはいっても、それは低く見積もれるはずです。
まず、「チェッカー・フェイスの情報を知っている」ことが本人にばれても問題ありません。なぜなら、チェッカー・フェイスとは敵対しないですし、秘密主義者なので他に漏れることはないからです。また、なぜ知っているのか問われても以上の理由から逆行のことも全部話しても問題ありません。さらに、空のおしゃぶりを貰う時はそれこそ覚悟を示せばいい話です。追加で「アルコバレーノの未来の話が信じられなければ、次代大空のアルコバレーノの候補にすれば良い」とでも言えば大人しくなるでしょう。
改良したアルコバレーノのシステムは信じがたい物でしょうから、自身を保険とすれば取引は上手くいくでしょう。なにせ原作ではチェッカー・フェイス直々に「次期アルコバレーノの筆頭候補」と評されてますから。
また、なによりも空のおしゃぶりを受け取れば、大空のアルコバレーノを救えるかもしれません。これがツナの覚悟を引き出せる最大の要因になるはずです。
これは原作でも考察されていますが、「空になった前任のアルコバレーノのおしゃぶりに正しい属性の炎を注入すれば生き長らえる」というものです。
大空のアルコバレーノ化
大空のアルコバレーノのみを先に代替わりさせる方法をチェッカー・フェイスから教えてもらうことで、ユニを救うことが出来ます。あるいは逆行時期によってアリアも救うことができます。それが出来ればジッリョネロファミリーと良好な関係を得ることが出来ます。
また〔73〕の一角であるマーレリングを管理しているので、そこから白蘭への伝手も得られるかもしれません。白蘭の平行世界干渉も、ユニの未来予知も強力な武器ですし、味方に付ければ”他の陣営が持たない情報”を得ることが出来ます。
もちろん大空のアルコバレーノとなれば警戒されるリスクが大きいので、大空のアルコバレーノ化というのは難しい選択肢なのかもしれません。ですが「大空のアルコバレーノはアリア(ユニ)である」という先入観を利用すれば隠すことは出来ると思います。マーモンはマモンチェーンで反応を抑えてアルコバレーノであることを隠匿することができていましたし。
大空の呪いである「短命」はあまり影響は無いと思います。上記の記事でも考察しましたが、到達点に至ることで人の寿命からかけ離れることが伺えるので、ピンピンしてそうです。もちろん到達点に至ることが前提ですが、それができなければ”チェッカー・フェイスとの取引”自体も成立できなくなる可能性があるので、考える必要は無いでしょう。
というか覚悟は”在り方”でありそれを”迷わないこと”ですから、逆行後のツナが到達点に至れないはずがないと思うんですよね。特に逆行前の知人を助けることなら尚更です。
大空組集合
![](http://ykkapjett.conohawing.com/wp-content/uploads/2022/04/image-89-edited.png)
これは〔73〕の大空組であるツナ・ユニ・白蘭の三人組が全員逆行している展開です。
原作でも仲の良かった大空組ですが、彼らは”鏡映しの存在”なので時間が経つほど信頼関係が深まると思うんですよね。なので、そんな彼らが逆行後も一緒にわちゃわちゃしているのが見たいんです。
いや、それだけではなく大空組が揃って逆行すれば、前述のジッリョネロファミリーや白蘭との協力関係が確実になるというメリットがありますよ。だけどそれ以上に大空組の雰囲気が好きというだけで。
それに三つ前の項目の”他の候補者親戚“が居ればボンゴレに縛られることなく、自由に絡めるので是非一緒に居て欲しいんです。アリアを助けていればユニも比較的自由に動けるでしょうし。
まあ、大空組揃って逆行という展開は逆行系SSでよく見ますが。
シモンファミリーの早期救済
これは自分的にはどのジャンルのリボーンSSであっても望む展開なんですが、シモンファミリーが絶望しきる前に救済して欲しいんです。とはいっても、これは”ボンゴレの膿”ことD・スペードが居るので難しいでしょうし、実際にこの展開を行っているSSはほぼありません。なので「あれば良いな」という程度です。
ですが、シモンファミリーの現状はボンゴレにとっての”罪”の象徴です。ボンゴレを継ぐということは罪に至る”業”も一緒に継承することになるので、未来編であったボンゴレリングの継承時にする誓いによってシモンファミリーへの対応も変化します。
原作ではボンゴレの業に対する誓いは「そんなものを継ぐくらいなら、俺がボンゴレをぶっ壊してやる」だったため、シモンファミリーとの和解が成立しました。しかし、ボンゴレの業を継いでしまえばシモンファミリーへの所業も肯定することになるので、和解はあり得ません。全面戦争は不可避です。
なので、シモンファミリーを救う場合はツナが独自に早期救済を行うか、ツナの矯正でオリジナル候補者を「救える人間」へと成長させる以外にありません。
まあ展開的に言えば、シモンファミリーを早期的に救済しようがしまいが内容次第で面白くできるということですね。
その他の敵に対しては基本的に事前干渉はしないで良いと思うのですが、クローム髑髏こと凪の救済は欲しい展開です。ですが、そうなるとクロームの忠誠がツナに向いてしまうので、クロームの骸への忠誠も尊いと思っている自分としては悩みどころです。
なので、あまり盛り込み過ぎては付いて行けなくなりますが、展開を盛り込んでいなければ凪救済があっていいのではないでしょうか。
事前に動くにしても、悲劇が無さすぎればストーリーに面白味が無くなるので、あまり動き過ぎるのも考え物ですね。動くにしても伏線にして原作開始後に影響を与える程度が良いでしょう。
以上がツナ逆行系二次小説に求める展開ですが、自分的に外せないのはチェッカー・フェイスとの取引くらいですね。その展開が全然無いので広まって欲しいのですが。
家庭教師ヒットマンREBORN!の二次小説はPIXIVに多いので、気になったら閲覧してみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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