メイジアン・カンパニー【2】感想/解説

ストーリー解説/考察

 続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー【2】が発売しました。1巻は以下の記事で解説したように、達也の就任ラッシュと今後の関連団体の顔出しと言った感じで現状の説明を丁寧にしていました。

 魔法科高校の劣等生の続編であるメイジアン・カンパニーの1巻について、主要な内容の解説と個人的な感想を載せました。盛大なネタバレになります。

 また、前の現代魔法のようにプロセスやシステムがはっきりていない、妖術師ソーサラーという括りの魔法師が持つ特異な魔法が出てきました。それを多数保有していると見られるFAIRは今後も敵対関係が続きそうなので、妖術師ソーサラーと括れる特異な魔法が登場することでしょう。

 さらに、達也たちの現状の説明が大方終了したと考えられるので、落ち着き始めたあたりから何かしら動き出すのでしょう。

 今回はメイジアン・カンパニー2巻の内容の大まかな解説と感想を行います。

 メイジアン・カンパニー第2巻のネタバレになりますのでご注意ください。


メイジアン・カンパニーの業務

 冒頭では大学内での吉田幹比古との会話をしており、メイジアン・カンパニーに対する外部からの反応を説明していました。まあ、四葉家次期当主の会社に七草家の長女が転職してきたんですから、外野からすれば「ついに日本魔法師の頂点2家が手を組んだか!?」という話も出てくるでしょう。

 ですがカンパニー内部ではそんなことも関係なく通常の業務が行われています。どうやら「魔法工業技術専門学院」、通称「魔工院」の施設系の開校準備はほとんど終わっているようで、九月(半年以内)には開校予定と秒読みなようです。なので真由美と遼介は内部データの処理や学院案内(HP)の作成といった重要度の低い仕事を行っています。

 そこで、未だ学院長が決まっていないことを明かされましたが、達也は候補者の選定を終えているようです。カンパニーの学院長に要求される条件として挙げられたのが、魔法協会関係者ではなく魔法界に顔が利く、四葉・七草家以外の数字付きナンバーズの魔法師というものでした。

 この条件はまず、魔法協会は達也との相性が最悪であることも含めて、メイジアン・カンパニーの理念が政府の思惑から外れたことであるからでしょう。カンパニーはメイジアンの非軍事的職業訓練および斡旋を行うわけですが、政府は軍事利用等に魔法師の道を狭めて国家に縛り付けたいわけです。魔法協会は半政府組織ですから、魔法協会関係者は公務員みたいなものです。もし学院長になれば、政府の意向を受けてカンパニーの足を引っ張ってくれるでしょう。

 また、魔法界に顔が利くならば顔を売れるだけでなく妨害に対するけん制にもなります。四葉家が警戒しているはずですが、学院長自身で政府の圧力を取り除ける方が良いでしょう。また、四葉・七草両家以外からというのは学内の距離感を保つためのもので、入学する生徒のような内部の人間に好印象を与えるための条件でしょう。

 それにより選定された第一候補者が新キャラクター、十師族八代家当主の弟である八代隆雷でした。隆雷は十師族ですから政府を相手取れますし四葉・七草両家に引けを取りません。さらに世界的に有名な物理学者であり、電波工学の専門家として名を残しているようです。

 その交渉が行われ、合意されましたが、そこではカンパニーの新情報が追加されました。

新情報

 まずは魔工院の情報です。

魔工院

 魔法を工業技術に応用する方法の供与と訓練を行い、それを用いた職業の斡旋を行う教育訓練機関が魔工院です。そこでもう少し具体的にどんな分野に魔法を応用するのかは明かされていませんでしたが、どうやら製造分野あるいはインフラ整備・管理分野を予定しているようです。

 製造分野ということは木材や鋼材などの構造材料の製造補助だけでなく、半導体や液晶のような工業材料、あるいは食品なども含まれるでしょう。魔法ならば物体の組成制御だけでなく形状まで精密に設定できるので、従来の製品よりも精密な仕上がりになりそうです。

 インフラ整備・管理分野もまた、トンネルや橋の耐震性や耐久性を魔法で整備・管理できます。また、刻印魔法を用いれば性能の強化も望めます。

 ざっと考えただけでも色々浮かびますね。

 また、カンパニーの業務による目標についても言及されていました。

カンパニーの目標

 魔法を職業的に生かせる場所が警察や軍などの軍事的職業のみであり、魔法師メイジストやメイジアンに公式非公式に関わらず就職先を制限されていることから「職業選択の自由」が無いと考え、そういった人権侵害を解消するために設立したのがメイジアン・カンパニーです。

 メイジアンが魔法で生計を立てる上での職業選択の自由を確立するためには、まず魔法で生計を維持できる多様な就職先が必要です。また、希望する職に必要とされるスキルを学ぶ機会があって初めてメイジアンの人生に自由な権利が生まれます。

 そのため、ステラ・ジェネレーターという兵器以外の選択肢を用意しました。出資先の企業も優先的に就職を受け付けるとされていますから、おそらくはそれ以外の選択肢もすでに用意しているのでしょう。このように選択肢を増やすことでメイジアンの活躍の場所を増やし、そうすることでメイジアンを非軍事的な意味で社会に必要とされる存在にすることが目標となっています。

 メイジアンが一般市民であるマジョリティの身近な存在になれば、人権侵害を声に出した時に賛同してくれるマジョリティの数を確保できますし、メイジアンも自身の才能を活かせる場所が出来ればそこに生き甲斐が発生するでしょう。もちろん達也には、メイジアンの非軍事的選択肢を増やすことで深雪が兵器としての役目を与えられることを防ぐという真意もあります。

八代家との交渉結果

 こういった説明により八代家は納得し、また八代家の当主兄弟も学者であることを望んでいたので、学院長就任に合意しました。その際に以下の要求をしていました。

  1. 魔法院の経営参加
  2. 縮退炉の実用化協力

 1は魔工院の経営が軌道に乗った後に学校法人として独立させて八代家も経営に参加したいというもので、達也はこれを予想していたのでその場で受けました。ですが2が問題です。

 簡単に言えば縮退炉とは、マイクロブラックホールを生成することで蒸発過程で放射される熱をエネルギー源として運用するエネルギー炉です。ブラックホールは極小で済むのでコストパフォーマンスのいい発電システムになると考えられていますが、同時にパラサイトの発生の原因となります。

 パラサイトは欲望の大きな人間の精神と同化し変異させる霊子プシオン情報体で、同化した人間を処理してもパラサイトの本体は飛び去って他の宿主に寄生します。それを除去する方法が精神干渉系魔法や古式魔法の封印ぐらいしかないので、非常に厄介視されています。

 達也は個人的にも四葉的にもパラサイトの封印・制御・処理手段がありますし、監視の意味も込めて縮退炉実用化の協力を承諾しました。

 正直言って「八代家もよくやるなぁ」といった感じですね。とどまってただけ良心的ですが、余剰次元理論がまた陽の目を浴びるとは。やはり人類はブラックホールを求めてしまうんですね。一応、パラサイトについては光宣がいれば何とかなりますが、どうするのでしょうか。そのあたりも光宣の見せ場となるでしょう。

光宣関連

 ですが今回の光宣の見せ場は別でした。光宣は達也と同じく精霊の眼エレメンタル・サイトを保有しており、精神に関しては達也以上の見識を持っていますし、なにより周公瑾の亡霊を得ています。そのため、達也の研究・開発に協力していました。内容は1巻で出た「高千穂の軌道変更」です。

 軌道回帰の工程を最後に挿入することで、南北それぞれ最大30度ずつ軌道変更できるという内容でした。その実験準備は既に終わっているようで、実験を行い成功させていました。

 また物資の受け取りも描写されていましたが、感想として素直に思いました。 

「光宣お前、めっちゃ楽しそうだな。」と

 衛星エレベーターの魔法で送られてくる物資は高千穂との軌道を同期させられているので、受け取る際は外壁に送られた物資を魔法で引き寄せるだけです。ですが光宣は宇宙空間で泳ぎたいからと、生身で直接引き寄せに行っているようです。魔法があれば宇宙服は必要ありませんが、水波は心配なようです。ボイジャー(Fate/Requiemより)を思い浮かべましたね。宇宙空間でふわふわと…。 

 この時受け取った物資はパラサイドールの素体である、ガノノイドと封印されたパラサイトの本体でした。これは1巻で達也が光宣に依頼した「FAIR調査」時に無人になる場合を見越して送られたもので、パラサイドールに高千穂の管制システムを運用させるためです。また、高千穂の衛星エレベーターで往復する場合は撤収時のための引き上げ要因が必要ですから、衛星エレベーター起動要因でもあります。

 そうして留守番役を用意することで、光宣は水波と一緒にFAIR調査兼アメリカデートが可能になりました。調査というよりもデートがメインに描写されており、FAIRとの接触はありましたがちょこっとです。

 とまあ2巻での甘い要素は基本的に光宣と水波が担当してました。

注…達也と深雪は平常運転だからカウントはしない。 

FAIRの動向

 FAIRは光宣との接触だけでなく、それ以外でも登場しました。まず代表であるロッキー・ディーンは日本でのレリックへの手を止めたわけではないようです。1巻の最後でオリジナルのレリックを盗取する旨の発現をしていましたが、日本で採掘されるレリックを狙っているようです。その際にレリックを狙う目的が描写されましたが、予想通り戦力を得る為のようです。

 また、日本の採掘場所の地理的条件からアメリカで盗掘出来そうな場所に目星を着けたようです。そこでFAIRはアメリカでの採掘場所の調査隊を送ると同時に、日本のレリック盗取を進人類戦線という魔法至上主義過激派組織に依頼しました。

進人類戦線

 この組織は元々はFEHRの教祖ことレナ・フェールの思想に共鳴した日本の魔法師グループが、FEHRの日本支部として勝手に作り上げた結果結成された組織でした。しかし、レナ・フェールの非暴力に拘る姿勢に失望して、必要ならば非合法活動も厭わないFAIRに鞍替えしたようです。

 ここにレナ・フェールの軽度の”癒し”を与える魔法が無差別である弊害が出ていそうですね。勝手に崇拝して勝手に失望していくので、レナ・フェールの認知からは外れています。そのため、FEHRの日本支部という原型である以上、進人類戦線が罪を犯せばFEHRに対する逆風になります。

 ですがFAIRやFEHRとは無関係に、進人類戦線は日本的に重要な背景があります。FAIRからの依頼に対して金銭を要求していましたが、このような依頼主からの報酬で組織を維持しているわけではなく、ちゃんとしたスポンサーが存在していたようです。それが数字付きナンバーズ百家の十六夜家とその背後にいる元老院四大老の樫和家でした。

 十六夜家は”百家最強”と称されるくらいの実力があり国内の魔法師から一部の支持を得ているので、その当主の弟である十六夜調が進人類戦線のような犯罪組織を補助していることは問題ですが、それ以上に日本の”影の権力者”とも言える元老院の有力者である四大老樫和家が後援していることが問題となっています。

 元老院は政府関係者ですら逆らうことを躊躇う大物で、日本の動向を陰から操作できる重要な存在です。四葉家にも元老院の有力な四家である四大老の内一家である東道家がスポンサーとして協力関係にありますが、十六夜家と進人類戦線は同じく四大老の樫和家の手駒とされています。

 そのため、レリック盗取で壊滅的な状況となった進人類戦線ですが組織の重要人物は直ぐに釈放されたようです。とは言っても瓦解は必至ですし、FAIRとの繋がりは完全に切れたと考えられます。

 ですが、今回出てきたFAIRのBS魔法師や進人類戦線のリーダー、十六夜調の魔法は「アラビアンナイト」と同様に珍しい物でした。

 まず、出てきたのはFAIRの魔法師が使った二人の魔法です。

金縛り

 全身の動作を阻害する魔法です。神経の信号伝達を阻害して筋肉や臓器の動きを止めるというわけではなく、ただ「動けなくする」だけのようです。そのため殺傷性はありません。

 精神干渉系魔法に分類される魔法でしょう。おそらくは、精神から肉体に送られる「体を動かす」という指令を制限していると考えられます。それなら生命活動を害さず、障壁魔法を用いずに「動き」を止められます。

 術者は名前すら出る前に光宣が始末してしまったので、詳細は今後も明かされなそうです。

霊子パターンの視認

 魔眼に類する視覚系の異能です。霊子プシオンパターンを視る視力なので、魔法のような想子サイオン情報体から術者を特定することは出来ませんが、精神などの霊子プシオン情報体を見分けることはできます。

 あくまで「パターンを視る」とされているので、霊子プシオン情報体の詳細を視る異能ではないと考えられます。ですが、光宣の情報体偽装魔法「仮装行列パレード」を見分けることが出来ていたので、個人の判別に特化した魔法と言えるでしょう。

 どちらも珍しいですが、金縛りの方の女術者にパラサイトに似た想子サイオン情報体が取り憑いていたことの方が今後重要になってきそうです。ディーンの側近である”魔女”ローラ・シモンが関わっているとは思いますが。

魔法の反射

 これは十六夜調の魔法で「自身に放たれた魔法を放った術者へそのまま返す」という効果でした。詳細は明かされず、射線などがない情報体エイドスに直接干渉する魔法も対象で、まるで魔法の”標準”がそっくりそのまま自分に返されているようになっています。

 近似していると推測された古式魔法で「呪詛返し」という「呪詛を相手に送り返す」魔法があるため、そういった”呪詛”に関連する術式であるとされています。

 標準を反射するだけなので返す相手を任意で選ぶことは出来ませんが、発動中は自動で処理されるようです。

固有時間加速

 これは、どこぞの「魔術師殺し」が使っている「固有時制御タイムアルター(Fate/Zeroより)」とほぼ同じで、固有時制御は「体内の時間加速倍率を操作する」といったものです。固有時間加速は「自身の認識と身体を加速する」というものですが、固有時制御との相違点を具体的に挙げるなら以下の点でしょう。

  1. 倍率は最大60倍
  2. 減速は不可
  3. 限度時間は1秒間
  4. 加速運動には衣服(自身の認識上で同一と判断出来る物)のみ付随

 つまり、最大で1秒間に1分間分の行動ができる/加速倍率は1.0以下にできない/装備は一緒に動く/というものです。加速倍率を実質的に2~3倍しか操作出来ない固有時制御よりも強そうですが、同然ながらデメリットは大きいです。

  1. クールタイム
  2. 攻撃負荷

 まずクールタイムがあります。30倍以下はありませんが、それ以上だと魔法演算領域に負荷がかかりすぎて最大10分間のクールタイムが必要です。また、攻撃はできません。加速しているのは自身の経過時間のみで、外界にまで魔法の作用はできません。つまり、加速中は相対的に流動の遅くなった重い空気をかき分けて移動しなければならず、攻撃をしようとしても攻撃の物理作用は加速されないので、直接殴れば威力がそのまま返ってきます。

 例えば、愛剣を敵に振り下ろしても物理作用の伝達が加速倍率分遅くなるので、その分の運動エネルギーは全て自身の腕に伝わります。また、愛銃を撃とうとしても引き金に運動が伝わるのが遅すぎるので、指が折れて腱が切れるようです。つまり、逃走あるいは奇襲用です。

 自身の認識上の加速倍率を操作することで身体の時間を加速させるので、精神干渉系魔法で自身の精神を加速させ、加速系魔法で自身加速した認識に沿ったの動き通りに身体を加速しているのかもしれません。

 魔法の反射と固有時間加速の術者は共に樫和家の手駒で、樫和家との関係を考えれば今後も達也と敵対するでしょうが、固有時間制御の術者の方は当分出てこなそうです。というより出てくるのだろうか。自分的には良い研究材料になって欲しいのですが。

 また、十六夜調は自身の魔法を達也に破られたことを根に持っているようなので、また敵として出てきます。

その他諸々

 前作で大きな成長をした達也ですが、今作でも成長が止まらないですね。というのも、達也が発見した霊子波の事象干渉力理論を応用して事象干渉力を少なくとも有力な数字付きナンバーズレベルまで鍛えるたようです。人工魔法演算領域の弱点を着々と無くしていますね。というか高校編では長所を伸ばしたから、続編では短所を無くしていくのかもしれあません。 

 たしか現代魔法の評価基準は 

  • 処理速度 
  • 演算規模 
  • 干渉強度 

 達也はすでに処理速度をフラッシュキャストで、干渉強度を霊子波理論で補えるようになったので、次は演算規模かもしれません。  

 そういえば達也は、レリックの量産が先出ではなく事象干渉力霊子波理論を前提にレリック量産にこぎつけたようです。人造レリックの生成時期が曖昧なので、こういった細かい情報は助かります。 

 また続編は今まで前作でメインだった現代魔法とは違って、不思議系というかマジック系を押してきています。まあ現代魔法戦じゃ達也達は後れを取れないから戦いにならない、と考えられるのでしかたありません。 それとも今まで登場していた主な古式魔法師は、色々な知識を貪欲に吸収する吉田家の吉田幹比古のみでしたので、焦点に当たらなかったのかもしれません。

 FEHRの動向

 達也の元に遼介を送り込んで、達也の狙いを見極めようとしているレナ・フェールですが、FAIRがレリック調査隊を出したことに気付いたので、さらにその調査員を派遣しました。また、同時に遼介に連絡を取り、いざという時にFAIRの動向が怪しいことを達也に伝えることを許可しました。

 同時に達也側も、社会的に孤立しかねないFEHRの状況を危惧し、それにより犯罪組織に堕ちる懸念から監視員を送り、ソサエティとFEHRで協定を結ぼうと思慮しています。その際にソサエティ側から派遣するメイジストがチャンドラセカール代表の護衛であり非公認戦略級魔法師であるアーシャ・シャーストリーに選定されたり、その戦略級魔法「アグニ・ダウンバースト」の概要が明かされたりしましたが、特に何も起こりませんでした。

 その協定締結のアポを取るために、警察当局の圧に対抗できる七草家の真由美とFEHRの潜入調査員である遼介が選ばれ、その2人とFEHRの護衛にリーナを選んだので、この3人は3巻でUSNAに渡米するようです。

 魔法師の海外渡航は”自粛”と言う形で制限されているはずですが、達也はそのあたりを問題視していないようです。


 以上のように2巻もいろいろ盛沢山でした。さすがに次巻でFEHRの立ち位置(協力関係)が決まるとは思いますが。FAIRにもどんな異能者がいるのか、楽しみです。

 次はキグナスの乙女【2】ということです。メイジアン・カンパニーにも出てきた十六夜家の人間がは数字落ちエクストラと一緒にいる白鳥になにを仕掛けようとしているのか。まあ達也たちみたいにテロまがいのことにはならないはずですが。個人的に五十里明ちゃんがどんな暴走をするのかが楽しみです。

 次の3巻の時も読みに来てください。

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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