私は漫画や小説を繰り返し読むことが趣味ですが、読み返す目的は基本的にストーリー等の考察ではなく、設定の自己解釈やキャラクターの能力の発展予想のためであることが多いです。例えば、HUNTER×HUNTERの念能力、転生したらスライムだった件のスキルあるいはワールドトリガーのトリオンといったもの。
今回は家庭教師ヒットマンREBORN!における「死ぬ気の炎」について自己解釈を綴っていきます。以下の記事で死ぬ気の炎の概要を説明しているので、よければそちらも読んでみてください。今回の内容と同じことを一部載せているのでくどいと思う方もいるかもしれませんが…。
最後まで読んでいただければ幸いです。
生命エネルギーとは
死ぬ気の炎について、私がまず疑問に思ったのが「生命エネルギーって何?」という点でした。死ぬ気の炎は超高密度の生命エネルギーとは明記されていますが、じゃあその生命エネルギーって何のエネルギーなのかな、と。
生命エネルギーというからには「自発的な生命活動の源泉」であるでしょう。思い浮かぶのが健康な肉体に必要な「身体エネルギー」および健全な精神に必要な「精神エネルギー」です。
身体エネルギー
肉体は筋肉組織や臓器などから構成されているので、身体エネルギーはそれらを稼働させるエネルギーです。まあ、生体を稼働させているのは複雑な化学変化によるものなので、肉体を稼働させるエネルギーは栄養素の有機化合物が保有する結合エネルギーと言えるのでしょう。
食べた栄養素を分解酸化することで、栄養素の分子が保有している結合エネルギーの一部をエネルギーとして貯蔵あるいは放出してする。それにより各器官に届いたエネルギーにより肉体は稼働する。
以上が簡単な身体エネルギーの解釈なので、身体エネルギーは「栄養素から取り出したエネルギー」です。
精神エネルギー
精神は物理的に視えない要素であるため、「精神とは何か」という問いには諸説あります。まあ、精神は定形も論理も存在しない無形の概念ですから、それは当然でしょう。矛盾を許容する概念を物理で把握することは不可能ですから。
といっても私は創作物における「精神」というフワッとした概念は好きなので、完全否定はしたくないです。私は「精神は独自の次元精神次元に存在している」と考えています。
- 精神次元は矛盾を許容する無形の次元のため、矛盾した回路を持つ精神を許容する
- 物理次元で得た情報は脳を通して精神次元へと送られる
- 脳は肉体の制御以外に物理と精神を結ぶ経路の役割を担っている
といったように。
なので私は「精神とは脳の一機能である」と考えています。そのため精神エネルギーとは、肉体の内脳で消費されるエネルギーだと考えます。そして脳を動かす栄養素は「ブドウ糖」のみです。なので精神エネルギーとはブドウ糖を分解して得たエネルギーと言えるでしょう。
つまり、考えてみれば当然ですが生命エネルギーとは、精神だろうが身体だろうが「栄養素を分解して得たエネルギー」で、カロリーみたいなものです。そして死ぬ気の炎には上記のエネルギーが使われているのでしょう。
では死ぬ気の炎は2種の内、どのエネルギーを利用しているのでしょうか。
死ぬ気の炎の源
死ぬ気の炎は「覚悟」を燃やすことで発生します。なので死ぬ気の炎は”覚悟の炎”とされており、覚悟の強弱で炎圧や純度が変化します。つまり、思考を燃料にしているわけですね。思考は脳で行われるわけですから、精神エネルギーが使われているのでしょう。
だからこそ肉体が万全でも本物の覚悟を示さなければ炎を灯せません。また未来編のメローネ基地攻略後のように、体力は回復しても気力が回復していなければ死ぬ気の炎は灯せません。ですが、主に消費されるのが精神エネルギーというだけで、身体エネルギーが使われていないわけではないと思います。
死ぬ気モードでは、肉体のリミッターを外して身体能力を開放します。そこで、肉体の稼働率の上昇に伴い身体エネルギーの消費が増えると考えます。それにより、拳にも直接死ぬ気の炎を灯すことが出来るようになるのではないでしょうか。到達点やアルコバレーノになることで全身が死ぬ気の炎を灯すことが出来る事例もあります。
前述したように精神エネルギーはブドウ糖を分解して得たエネルギーであり、それにより死ぬ気の炎を灯すことが出来るしても、頭部以外で死ぬ気の炎を灯せることに矛盾は生じません。なぜなら、ブドウ糖は多くが脳で消費されているというだけで、脳以外にも送られていますから。
なので、死ぬ気の炎の源とは「ブドウ糖を分解して得たエネルギー」だと考えられます。そうなると、まず浮かんできませんか?マシュマロ好きの白い悪魔を。
白蘭が糖尿にならないのは絶対に死ぬ気の炎で消費しているからだと思うんですよね。
属性
最後に死ぬ気の炎の「属性」についてです。
死ぬ気の炎は主に精神エネルギーを利用していると思います。そのため、属性は精神のあり方に依存していると考えています。なぜなら、人の生命波長など誰もほぼ一緒だからです。
カテゴリーが人間である以上、肉体の構成要素はほぼ同じで活動も同じです。そんな中、肉体における他人の違いがあるとすればDNAくらいですが、属性は7種(14)しかありません。そうなると他に違いを考えるならば、人間の「思考パターン」がある程度分類できるのではないでしょうか。
そのパターンによって、死ぬ気の炎の属性も変化するのでしょう。これならば、複数の属性を持つ人間がいることにも説明がつきます。前述のように、思考を行う精神は矛盾していますから二つ以上の思考パターンを持っていてもおかしくありません。
それを考えれば獄寺隼人が5つの属性を持っていることが、分かりやすいですね。彼は人って向ける思考に伴う態度が全く違いますから。そして、だからこそすぐに沢田綱吉をボスとして仰ぎ、さらには友人として慕ったのでしょう。
とはいっても例外はあると思います。
なぜなら、肉体の変質に伴って属性が変化するからです。その例を示しているのがアルコバレーノの「ラル・ミルチ」と「バミューダ・フォン・ファッケンシュタイン」です。
ラル・ミルチはアルコバレーノになりそこない、肉体が中途半端に呪われることで属性が雨から雲および霧に変化しています。バミューダは元の属性が分かりませんが、死ぬ気の到達点に至ることで肉体を変質させて属性を夜に変化させています。まあ、バミューダの場合は死にかけて精神性も変質したと考えられますが。
とはいったものの、人の属性なんて簡単に変わることはないでしょう。肉体の変質は言わずもがなですが、精神性もまた”人は死ぬまで性格が変わらない”とも言われているくらいですから。それこそ、長い時代を生きているバミューダかD・スペードくらいでしょう。
以上で今回の記事は終わりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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