今回はボーダー隊員のポジションやトリガーの構成比等を調べていきます。これは〔BBF〕に記載されている情報を基に、B級ランク戦で変化した点を加えています。
B級ランク戦終了時までに変化しているトリガーセットで、常設すると考えられるトリガーを独自に判断して入れ替えています。また、トリガーの変更が確定していても構成の変化が判別できない場合は、変更を考えないものとします。
例えば、三雲修はB級ランク戦最終日に「通常弾」を「誘導弾」へ入れ替えていましたが、これは駆け引きによるパターンの切り替えでありメインは通常弾だと考えられるので、通常弾でカウントしています。また、同じく最終日に「スパイダー」を追加した香取葉子のトリガーセットにはFree枠が存在せず何かしらのトリガーと入れ替える必要がありますが、代わりにセットから外しているトリガーの判別が出来なかったのでスパイダーをカウントしていません。
ポジションの割合
ボーダーはトリガーの種別により、装備者を5つのポジションに分けています。それが「攻撃手/射手/銃手/狙撃手/工作兵」です。攻撃手は近距離戦闘用のブレード、射手と銃手は中距離戦闘用の弾や銃、狙撃手は遠距離戦闘用の狙撃銃、工作兵は工作用のトラップを装備しています。さらに、熟練済みの攻撃手トリガーと銃手/射手トリガーを同時に装備している者は「万能手」に分類されています。
また、トリガーの熟練度によってC級とB級、部隊の強さによってB級とA級に分かれます。C級はほぼ公開されていないので省いて、正隊員扱いされているB級とA級のみを数えています。
全正隊員の割合
まずはA級とB級を混ぜた全正隊員のポジション割合を見ていきます。ちなみに、ここでは玉狛第一や脱走者である鳩原未来も含んでいます。
全隊員 | A級 | B級 | |
攻撃手 | 29 | 9 | 20 |
射手 | 10 | 2 | 8 |
銃手 | 19 | 3 | 16 |
万能手 | 14 | 8 | 6 |
狙撃手 | 19 | 6 | 13 |
工作兵 | 4 | 3 | 1 |
計 | 95 | 31 | 64 |
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正隊員は総員94名で、攻撃手が29名で30.5%、射手が10名で10.5%、銃手が19名で20.0%、万能手が14名で14.7%(木崎レイジは万能手でカウント)、狙撃手が19名で20.0%、工作兵が4名で4.2%となっています(スポッターは工作兵でカウント)。そのため、多い順に
「攻撃手>銃手=狙撃手>万能手>射手>工作兵」
となっています。この順番は
- トリガーを物質化させることでトリオン量による威力の差が存在しない攻撃手トリガー
- 銃身を物質化することでトリオン弾に威力と射程ボーナスを加えて攻撃力を底上げしている銃手トリガー
- 銃手トリガーの速射・連射性を犠牲にして更に威力・射程を底上げすることで一撃必殺(離脱)を可能とする狙撃手トリガー
といった感じで上位3つを見て分かる通り、「ポジションごとの攻撃力の安定度」を表しています。
また級で分けた場合は以下の通りです。
A級の場合
A級は精鋭部隊なので絶対数が少なく計31名で、全正隊員の内1/3です。因みに、迅悠一は部隊に入っている描写は無いですが、A級扱いとしています。
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内訳として攻撃手が9名で29.0%、射手が2名で6.5%、銃手が3名で9.7%、万能手が8名で25.8%、狙撃銃が6名で19.4%、工作兵が3名で9.7%です。そのため、多い順に並べると
「攻撃手>万能手>狙撃手>銃手=工作兵>射手」
となっています。全正隊員の場合と簡単に比較すると、目立つのは万能手が10%ほど増加し、銃手が10%ほど低下しているところでしょう。その影響で、銃手と万能手の順番が逆転しています。
この変化は万能手というポジションの仕組みとA級の熟練度によるものだと考えられます。万能手の条件は「攻撃手トリガーと銃手/射手トリガーを両方6000ポイント以上にする」というものなので、実力が無い者はその条件を満たせません。
また、攻撃手はセンスが必要であり、銃手/射手は後から攻撃手トリガーのポイントを上げにくくなります。そのため、まだ未熟なB級の銃手/射手は万能手になるのが難しくなります。ですがA級は実力者であり未熟な者はいないので、既に万能手になっている者達が多くなります。そうなれば万能手の割合が増えて、その他の(銃手)の割合が減っていきます。
さらにA級では、射手が5%ほど低下し工作兵が5%ほど増加しています。この変化は、A級が部隊としての強さを獲得したが故になれるものだからだと考えます。
B級には未熟者が多いので、部隊の連携や部隊としての個性を考える余裕が無いところばかりです。せいぜい中位から少しずつ出てくる程度でしょう。ですがA級はそれらの「自部隊固有の連携」を確立していて、その連携における選択肢の幅を大きく広げるのがサポーターの工作兵です。
そのため、弾の威力の低さに反して攻撃の自由度が高いが為にバランサーとしてサポートに回りやすい射手が減り、サポート専門の工作兵が増えているのでしょう。部隊員個人の実力が高いため1人がサポート専門に回っても問題の無い攻撃力を発揮できる、といった理由もあるかもしれません。
B級の場合
A級が全正隊員の1/3なので、B級は残り2/3の64名になります。因みに、鳩原未来を含んでいます。
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内訳として攻撃手が20名で31.3%、射手が8名で12.5%、銃手が16名で25.0%、万能手が6名で9.4%、狙撃手が13名で20.3%、工作兵が1名で1.6%となりました。そのため多い順に並べると
「攻撃手>銃手>狙撃手>射手>万能手>工作兵」
となっています。全正隊員の場合との簡単な比較として、目立つのは銃手が5%増加し、万能手が5%低下しているところでしょう。その影響で、万能手が工作兵の次に少ないポジションとなっています。
これはA級の万能手が増加していた理由に記していたように、「B級の隊員が万能手になれていない」ためです。また、B級中位以下になるとメインであるトリガーの熟練すら不十分な者が多くいるので、銃手に限らずサブトリガーに手を出す余裕がありません。(因みに、マスターランクは8000ポイントとされています)
そのため、万能手が少ないと考えられます。
以上を踏まえて、最後に全隊員中の級分けポジション割合を見ていきます。
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A級とB級の人数比は1:2なので、級ごとの各ポジション割合が同じならば各ポジションごとにB級の人数はA級の約2倍となるでしょう。しかし先述の通り、A級では射手・銃手の割合が減少して万能手・工作兵の割合が増加しています。数字を見ていくと攻撃手・狙撃手は共にB級がA級に2倍となっていますが、射手・銃手・万能手・工作兵は比率が異なっています。
射手はA級が2.1%でB級が8.4%と、B級がA級の4倍ほどに比率が増加しています。銃手はA級が3.2%でB級が16.8%と、B級がA級の5倍ほどに増加しています。万能手はA級が8.4%でB級が6.3%と、人数差が無くなるどころかA級の人数がB級の人数を上回っています。工作兵もA級が3.2%でB級が1.0%と、A級の人数がB級の人数を上回っています。
以上がボーダーのポジション割合になります。
次に攻撃用トリガーの使用率について見ていきます。
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