集計:ボーダー

ワールドトリガー(設定)

攻撃用トリガーのセット配置

 攻撃用トリガーとは各ポジションを示す4種類のトリガーで、攻撃手用ブレード・射手用トリオン弾・銃手用各種銃器・狙撃手用各種狙撃銃を指しています。

 工作兵を除く各ポジションの隊員は、上記を補助トリガーと共にメイン4枠/サブ4枠の中に組み合わせて自身の戦闘スタイルを確立します。ここで、トリガー枠の内シールド2枠・バッグワーム1枠はほぼ全隊員が組み込んでいるので、攻撃用トリガーは多くとも5枠が限界になります。(木崎レイジは除く)

 最大8つのトリガーはメインとサブに分かれ、それぞれ1~4番に番号を振り分けられます。ここで「どの番号に何のトリガーが配置されるか」は各々が自由に決めることです。おそらく、メインには「メインで使う武器」でサブには「戦闘補助で使う武器」を使用頻度順に配置しています。

 例えば、生駒隊の隊長「生駒達人」と隊員「隠岐孝二」のトリガーセットは次のようになっています(BBFより抜粋)。ちなみに「Free」は空き枠です。

  • 生駒達人(攻撃手)
    • メイン
      1. 弧月
      2. 旋空
      3. シールド
      4. Free
    • サブ
      1. Free
      2. Free
      3. シールド
      4. バッグワーム
  • 隠岐孝二(狙撃手)
    • メイン
      1. イーグレット
      2. ライトニング
      3. シールド
      4. グラスホッパー
    • サブ
      1. バッグワーム
      2. Free
      3. シールド
      4. Free

 生駒達人のサブサイドのトリガーはシールドとバッグワームがありますが、補助用トリガーを後ろに配置したいのか1番と2番をFreeにしています。対して隠岐孝二は、生駒達人がサブ4番に配置していたバッグワームをサブ1番に配置しています。

 生駒達人の場合は主武器の弧月が1番、攻撃中に使う旋空が2番、防御に使うシールドが3番、隠密に使うバッグワームが4番となっていますが、前衛で斬り合うことが多い攻撃手は隠密用のバッグワームをほぼ使いませんし、弧月使いの場合シールドは剣で受けられない攻撃を防ぐ場面ぐらいしか使いません。そのため以上のような配置となっているのでしょう。

 対して狙撃手である隠岐孝二は隠密が重要となってくるので、主武器以上にバッグワームを使用することになります。そのため、バッグワームを主武器と同じ1番に配置しているのでしょう。

 今回は、メインとサブ、さらには番号でトリガーを分けながら攻撃用トリガーの使用率を見ていきます。

メイン①

 メイン①に配置されるトリガーは当然ながら「最も使用する攻撃用トリガー」、つまりは主武器メインウェポンです。そのため大多数の隊員は、ここに配置されるトリガーの種別がポジションを表しています。万能手の場合はここだけでは分かりませんが、戦闘スタイルはほぼ割り出せるでしょう。

玉狛第一および鳩原未来を含む
玉狛第一および鳩原未来を含む

 前述の通り使用率は弧月>イーグレット>アステロイド(突撃銃型)…と、攻撃手トリガー>狙撃手トリガー>銃手トリガー…の順番に並んでいて、射手トリガーは同率6番目に4.4%(セット数4)でアステロイドとハウンドが入ってきます。

 また、種別ごとに見ても

  1. 攻撃手トリガー…41.7%
  2. 銃手トリガー…27.5%
  3. 狙撃手トリガー…20.9%
  4. 射手トリガー…9.9%

と射手トリガーが低い割合となっています。

 射手トリガーがメイン①に入りにくい理由は、射手トリガーの威力が低く戦闘補助向けのトリガーだからでだと考えられます。そのため、射手以外で主武器にセットしている隊員が居ないのでしょう。

A級のみ

 メイン①をA級のみで見ると、弧月・スコーピオンが21.4%、イーグレットが17.9%、アステロイド(突撃銃型)が14.3%といったように、攻撃手トリガーが全体的に多くなり射手・銃手トリガーがアステロイドのみと少なくなっています。

 攻撃手トリガーは種別を全体と比較すると41.8%から53.5%と11%ほど増えています。弧月は26.4%から21.4%と5%減っていて、双月が1.1から3.6%、レイガストは3.3%から7.1%に増加しているものの全体セット数(メイン①)で1つのみである双月と3つのみであるレイガストなので、攻撃手トリガー増加の影響は軽微でしょう。そのため大きい影響としてスコーピオンが挙げられ、スコーピオンは11%から21.4%と10%増加していて種別の変化とリンクしています。

 これはスコーピオンがピーキーなトリガーだからでしょう。刃の形状、体内への格納および刃の発生場所が自由で切れ味抜群ですが、耐久性がとても低いので打ち合いには不向きです。そのため、近接で受け手に回らないだけの攻撃の速さと柔軟性が必要になるため、スコーピオンは扱いが難しいトリガーとなっています。そのため、全体と比較してA級精鋭の場合はスコーピオンの割合が多かったのだと考えられます。

 また、銃手・射手トリガーで使用されているトリガーがアステロイドのみとなっています。これはアステロイド以外の特殊弾が扱えないからというわけではないでしょう。何度も言う通りA級は個々の練度が高いので、多くのトリガーを同時に使いこなせます。そのため、主な攻撃用トリガーとしてメイン①にアステロイドを設置してメイン②~④かサブ、あるいはどちらにも補助の攻撃用トリガーを入れている場合がほとんどです。この影響でA級のメイン①の銃手・射手トリガーはアステロイドのみになると考えられます。

B級のみ

 B級の場合は全体と比較して大きな割合の違いはありません。その中で目立った全体との割合の違いはスコーピオンが挙げられ、全体11%に対しB級では6.3%と5%ほど減少しています。スコーピオンのメイン①採用率が低下している理由はA級の場合と同じで、難易度が高いので練度が低いB級隊員では主要の攻撃用トリガーにしにくいのでしょう。

 また、A級と比較して銃手トリガーの種類が増えていますが、これはA級とB級の人数差によるものだと考えられます。人数が多ければ選択するトリガーの数も増えるでしょう。

メイン②~④

 次にメイン②~④にセットされている攻撃用トリガーを見ていきます。メイン②~④はメインサイドとはいえ副武器サブウェポンの扱いになるので、主武器メインウェポンのような「使用率が高い攻撃手用トリガー」ではないトリガーになります。また同じサイドに同じトリガーはセット出来ないので、必然的にメイン①に出てこないトリガーが多くなります。

 また、全体のセット数は64でセット率は70%となっています。つまり、約3割の隊員がメインウェポンを固定していると考えられます。

玉狛第一および鳩原未来を含む
玉狛第一および鳩原未来を含む

 セット数の多い順にトップ3がライトニング(17.2%)、メテオラ(14.1%)、アイビス(10.9%)と、前述の通りメイン①では全く出てこなかったトリガーが割合を占めています。種別で見ても

  1. 銃手トリガー…37.6%
  2. 狙撃手トリガー…34.4%
  3. 射手トリガー…26.6%
  4. 攻撃手トリガー…1.6%

と、メイン①では半分以上を占めていた攻撃手トリガーが1.6%(弧月1セット)となり、それ以外の種別が10%以上増加しています。ここで、メイン①で27.5%だった銃手トリガーが変わらず大きな割合を占めている理由は「1つの銃器に2つのトリガーを登録して自由に撃ち分けられる」からでしょう。

  • メイン①(セット数)
    1. アステロイド(突撃銃型)…15.4%(14)
    2. アステロイド(拳銃型)…5.5%(5)
    3. アステロイド(散弾銃型)…2.2%(2)
    4. メテオラ(擲弾型)…2.2%(2)
    5. ハウンド(拳銃型)…1.1%(1)
    6. ハウンド(突撃銃型)…1.1%(1)
  • メイン②~④(セット数)
    1. メテオラ(突撃銃型)…9.4%(6)
    2. ハウンド(突撃銃型)…9.4%(6)
    3. アステロイド(突撃銃型)…4.7%(3)
    4. バイパー(突撃銃型)…4.7%(3)
    5. アステロイド(拳銃型)…3.1%(2)
    6. ハウンド(拳銃型)…3.1%(2)
    7. アステロイド(機関砲型)…1.6%(1)

 メイン①における銃手トリガーの合計セット数は25で、メイン②~④は23とほぼ同数なので2つの銃手トリガーを組み合わせている場合が多いことが予想されます。例えばメイン①にアステロイド(突撃銃型)をセットした14パターンの内、メイン②~④にメテオラをセットしているパターンが6(43%)、バイパーをセットしているパターンが2(14%)、ハウンドをセットしているパターンが5(36%)、単体のパターンが1(7%)あります。

 そのため、銃手トリガーを①にセットした場合は②銃手トリガーと③シールドで3/4を埋めるのがスタンダードになります。これはメインサイドだけでなくサブサイドでも同様です。また、銃手/射手トリガーは多くのトリオンを消費するので、銃手/射手はトリオンを確保するために4つ目の枠を空けている場合が多くなります。

A級のみ

 A級の場合を見てみると、割合の大きいものでメテオラが4つで21.1%、メテオラ(突撃銃型)とアイビスが3つで15.8%という数字から分かるように全体が非常に少なくなっています。A級31人に対し合計セット数19となっているので、単純に考えればA級隊員の1/3はメインの攻撃用トリガーを2つ以上装備していないことが分かります。

 この理由は、A級に約30%いる攻撃手のほとんどが②~④に攻撃手トリガーを装備していない為でしょう。これは攻撃手のオプショントリガーが充実していたり、サブ①にもう一つの攻撃用トリガーを入れていれば手数が足りたりといった理由が考えられますが、なによりもトリオン量の影響だと考えられます。

 弾トリガーは威力が隊員個人のトリオン量に依存する場合が多いため、トリオン量の見込めない隊員はトリオン量に関わらず高い攻撃力が見込める攻撃手への転向を進められます。そのため、攻撃手にはトリオン量が平均以下の隊員が他よりも多くなっています。トリオン量が少ない隊員はトリガーをセットしすぎるとトリオンが圧迫されて、戦闘に回せるトリオンが少なくなってしまいます。そうなれば盾役も担う攻撃手は「トリオン漏出過多」による戦線離脱が多くなってしまいます。

 そのため、攻撃手は②~④に攻撃用トリガーをセットしないと考えられます。

B級のみ

 B級の場合を見てみると、割合の大きい3つが9セットのライトニング(20%)、5セットで並んでいる射手トリガーのメテオラと突撃銃型のハウンド(11.1%)です。こちらもA級と同様にB級64人に対して合計セット数45と、最低でも19人が②~④にセットしていないことが伺えます。B級の攻撃手は20人なので、A級とほぼ同様の理由で少ないと考えられます。

 実際に、攻撃手20人の内②~④に攻撃用トリガーをセットしている隊員は1人だけなので、その他19人が①以外にメインの攻撃用トリガーをセットしていません。

 A級よりもアイビスとイーグレットが約5%、メテオラとメテオラ(突撃銃型)が約10%減少していて、ライトニングが約10%、アステロイドとハウンド(突撃銃型)が約5%上昇しています。また、A級ではセットされていなかったアステロイド(拳銃型)、バイパー(拳銃型)、ハウンド、ハウンド(拳銃型)が新しくセットされています。

 アイビスとメテオラ種は攻撃範囲が広くと威力が高いピーキーなトリガーなので、崩しに使われる難しいトリガーです。そのためB級では割合的に使用されにくいのでしょう。対してライトニング、アステロイド、ハウンド(突撃銃型)は中距離で使用する弾トリガーの中で威力・手数・命中精度が優秀なトリガーです。そのため、B級ではメインの攻撃手段にバリエーションを作る目的で②~④にセットされやすいのでしょう。

 また、A級ではセットされていなかったトリガーの内拳銃型が3種ありますが、これはメイン①でセットされていた拳銃型に付随するトリガーで、メイン②~④に単体でセットしているのでアステロイド(拳銃型)1つのみです。

サブ①

 サブ①は当然ながら副武装サブウェポンに当りますが、メイン②~④にあるような「主武器メインウェポンにバリエーションを与える武器」というよりも、「主武器メインウェポンと同時に使用する第二の刃」といった意味のトリガーが多くなります。

 全体のセット数は50でセット率は55%となっているので、半数近い隊員が「1ウェポン1オプション」で戦っていることが分かります。

玉狛第一および鳩原未来を含む
玉狛第一および鳩原未来を含む

 割合の大きい3つを見てみると、1番はスコーピオンが28%、2番はアステロイド(拳銃型)とハウンドが同率で14%となっています。この3つは片手で扱うトリガーであり、使用時に両手を空けることもできます。そのため、第二の刃として使用されやすいのでしょう。

 また種別で見た場合は、以下のようになっています。

  1. 攻撃手トリガー…46%
  2. 射手トリガー…30%
  3. 銃手トリガー…22%
  4. 狙撃手トリガー…2%

 メイン①では9%だった射手トリガーが約20%増加し、その分狙撃手トリガーが20.9%から約20%減少しています。これは、狙撃手トリガーのサブウェポン適正の低さと射手トリガーのサブウェポン適正の高さがマッチした結果でしょう。

 まず、狙撃手トリガーは狙撃という技術自体の難易度が高いため専門の狙撃手でなければそうそう扱えません。そのため、他ポジションの隊員では習熟におけるコストが見合わず使われません。また、狙撃手トリガーは両手で扱うことが普通のトリガーでありサブトリガーには適していません。さらに、狙撃手自身もポジションとしての性質上トリオン量を節約するために出来るだけセットを空けるのが一般的です。

 以上に加えて「手を空けたまま使用できる」という射手トリガーのサブウェポン適性の高さが相まって、射手トリガーの割合が増えて狙撃手トリガーの割合が減ったのでしょう。実際に、狙撃手トリガーをサブ①にセットしているのは佐鳥賢ただ一人です。

A級のみ

 A級のみにおけるサブ①の総セット数は18で、31人いるA級の内で約60%の隊員がサブ①に攻撃用トリガーをセットしていました。その内で特に多かったのがスコーピオンで42.1%(8セット)でした。

 先述の通りスコーピオンはサブウェポンとしての適性があるので、弧月と違ってスコーピオンの二刀流を行いやすくなります。また、銃手トリガーなどで両手が塞がていても使えるので銃手からも需要があります。そのため、スコーピオンの割合が高かったのでしょう。

 また、銃手トリガーの内セットされているトリガーがアステロイド(拳銃型)のみとなっています。これはA級の絶対数が少ないというのもありますが、補助トリガーの習熟によって攻撃用トリガーを用いずに攻撃の幅を広げることが出来るからだと考えられます。補助トリガーは攻撃用のトリガーではなく戦闘補助専用のトリガーなので、武器習熟の優先度が低いA級は全体的な補助トリガーの使用率が高い為に使用するサブウェポンが単純なもので十分になるのでしょう。

B級のみ

 B級隊員64名に対し総セット数が31と半分以下のセット率となっていました。セット率が低い理由はここまでお馴染みの「B級の熟練度」でしょう。単にサブウェポンを習熟するだけの余力が無いというだけではなく、実力不足の中で選択肢や役割を増やしても部隊の連携を乱すことになります。

 B級サブ①で割合が多いトリガーは、スコーピオンとハウンドが6セットで19.4%、アステロイドが5セットで16.1%となっていました。以上のトリガーは全体で見ても割合多めのトリガーなので、やはり「使いようによっては両手を空けられる」というのは大きいのでしょう。

 A級との目立った違いとしてスコーピオンが約20%、アステロイド(拳銃型)が約10%減少し、イーグレットと双月が無くなりましたが、アステロイドが約10%、ハウンドが約15%増加し、アステロイド(突撃銃型&散弾銃型)、メテオラ(擲弾銃型)およびバイパーがセットされていました。

 スコーピオンや銃手トリガーの変化は先述したようにスコーピオンや補助トリガーがB級が扱うには練度不足だからでしょう。また、銃手トリガーの種類が増えた理由には人数が多いから分かれたという理由もあるでしょう。

サブ②~④

 サブ②~④はこれまでで最もセットが少ない配置です。これはサブ①のセット率を見ても分かるように、元々1/3がサブウェポンを持たない隊員であり使用するトリガーの幅を狭めていることからも分かります。実際にセット率は23%で部隊に1人セットしている隊員がいるかいないか、という割合です。

 ここまでくると攻撃用トリガーだけでの割合は意味を成さないですが、一応載せておきます。

玉狛第一および鳩原未来を含む
玉狛第一および鳩原未来を含む

 ほぼ攻撃用トリガーをセットされていないサブ②~④の中で目立つのは、6セットのハウンドと5セットのメテオラです。この二つが最も採用されている理由は「雑に使える」からでしょう。

 例えば、ハウンドは適当に散らしておくだけても相手の注意を削げますし、メテオラは置き玉で地雷のように使えます。このように、攻撃目的ではなく囮や不意の罠として簡単に利用できるので予備の手段としてセットしているのでしょう。

 ここで、サブ②~④はさすがに少なすぎるのでクラス分けは行っていません。分けてもあんまり意味が無いですね。

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