【転生したらスライムだった件】18巻にてスキルには最初、天使系究極能力があり、反作用により悪魔系究極能力が発生するということが判明しました。反作用によるスキルは劣化互換に思われがちですが、使用者によっては本家と同等以上のスペックを性能を発揮できるそうです。
そこで、以下の記事で美徳系究極能力の解説を行ったように、今回は大罪系究極能力の解説を行います。
美徳系とは違い大罪系はあまり詳細が出ていないので解説は1つのみとなりますが、最後まで読んでいただければ幸いです。
※注…スキルの獲得や権能に関する情報に付随して、保有者の情報にも軽く触れています。
暴食之王〈ベルゼビュート〉
これはリムルが獲得した究極能力で、『智慧之王』によって創造されたスキルです。美徳系では『知識之王』と対応していると考えられているので、リムルは「最初に獲得した二つの究極能力が対応関係にある」という状態になっていたようです。
権能
知識之王との類似点として、どちらも何かを”取り込む”能力となっています。逆に対比として、取り込むものは「知識か、それ以外か」という違いがあります。
また、進化する前の『暴食者』の頃から『大賢者』による改造を受けているので、構成されている権能が多きうなっています。てんこ盛りです。
捕食
これは『捕食者』のときからある権能で、スライムの捕食に通ずる物体を取り込む能力です。魔素量が多いと時間がかかるようなので、15巻でのヴェルドラ捕食時には抵抗もあってか時間がかかっていました。とはいったものの、対象は物体だけでなく空間にも適用されるので、体積は関係なく捕食可能です。
この空間捕食の例として、11巻でクロエを助ける際にクロエと自身の間にある空間を捕食することで、距離を省略しています。
胃袋
これは捕食と連動する権能で、捕食した物は全てこの内包する空間に貯蔵されます。胃袋の容量上限は明かされておらず、進化前からヴェルドラの本体を胃袋に常駐させながらも結局は『虚空之王』に進化するまで上限にはなりませんでした。なので、容積の上限は判明していません。
擬態
これは捕食した種族に擬態する権能で、リムルの人間体も井沢静江の姿を擬態した姿となります。魔素量により体積が変化するようで、進化して存在値が増えていくとスライム体の成長とともに人間体が女子高生程度の身長に成長していました。
”真なる魔王”への進化後は、人間体以外への擬態を行っていないので他の種族の擬態姿がどうなっているかは分かりません。
隔離
これは胃袋内の空間を仕切る権能で、ヴェルドラの本体が居る空間、物資を貯蔵する空間、物体を魔素に変換する空間など様々です。物資を貯蔵する空間では智慧之王の制御により、胃袋内で直接物を作るということをしています。
例として、魔導連邦の名産となった完全治療薬はリムルの胃袋で作られています。胃袋内は無重力・真空状態なので、科学実験には理想的な状態と言えるでしょう。そのため、智慧之王の実験はまずここから始まると言っても過言ではありません。
また胃袋の隔離空間なので、危険な攻撃は捕食→胃袋→隔離という誓約之王の絶対防御とは別の防御手段となっています。
腐食
物体の腐食能力で、触れた物を腐食させる攻防一対の権能です。究極能力に進化してから作中で使われたことが無いのでどの程度の腐食力なのかは分かりませんが、伝説級武具程度ならば腐食させることが出来そうです。作中で使われない理由は簡単で、防御なら誓約之王の絶対防御、攻撃なら暴風之王の暴風系魔法、攻防一対としての性能なら隔離空間があるからです。
個人的な予想ですが、智慧之王の実験にしか使われていなそうな気がします。腐食って要は酸化なわけですから、真空の胃袋内という理想的な環境での表面処理が出来そうです。
魂喰
これは魂を喰らう能力で、統合されたユニークスキル『心無者』の「掌握した魂を胃袋へ収納する」権能から引き継がれました。『心無者』の場合は掌握条件が「心を折られた降伏した者である」というものでしたが、暴食者へ統合され進化することで捕食に連動し、「捕食した者の魂を喰らう」権能となりました。任意で、魂をエネルギーへと分解できるようです。
14巻で行った配下への”魔王への進化“こと覚醒祭は、回収した魂を魂喰によりエネルギーへと分解しなければならないので、この権能無くして名を与えた配下の覚醒進化は成しえません。
食物連鎖
これは暴食者の『受容』と『供給』が統合されて進化した能力で、リムルを含む魔導連邦の強化を根幹から支える権能です。
リムルを頂点として”魂の系譜に連なる能力の体系”を組む権能で、リムルに”名付け”などにより従属する配下が獲得した能力をリムルへと集約し、リムルの権能を限定的に配下へと配ります。そのため、配下が進化により獲得した能力はリムルが獲得し、そこでリムル(智慧之王)が改造した能力を配下に付与することが出来ます。
究極能力となると存在値の問題で付与出来ませんが、限定した権能ならばゼギオンに渡した誓約之王の”空間断絶”のように、個人に最適化することで贈与することが出来ます。正義之王の”代行権利“に近い権能ですね。
今回は短いですが、以上となります。なので考察は長くなりますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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