最後のロード・ポーネグリフの行方

ONE PIECE(ストーリー)

 【ONEPIECE】における最終到達点は言わずもがなの「ひとつなぎの大秘宝ワンピース」です。それを得た者こそが「この世の全てを手に入れた”海賊王”」の称号を得るために、海賊たちはひとつなぎの大秘宝ワンピース手に入れようと航海しています。

 そして、そのひとつなぎの大秘宝ワンピースがあるとされている場所が偉大なる航路グランドラインの最終地点「ラフテル」です。そのため、海賊たちはラフテルを目指すわけですが、ラフテルは指針から外れた不明地点です。
 つまり、通常の方法とは別にラフテルへの航海法を得る必要があります。それが「ラフテルの座標を示す地図」である”ロード歴史の本文ポーネグリフ“から位置を割り出す方法です。

ONEPIECE第966話「ロジャーと白ひげ」より引用

 ロード歴史の本文ポーネグリフは4つ存在し、それぞれが示した地点の交差点がラフテルの座標のため、全てを揃えなければなりません。そのため、海賊王レースにおいてロード歴史の本文ポーネグリフ、あるいはその写しの奪い合いは最重要課題となっています。
 基本的にロード歴史の本文ポーネグリフは独占されていたり、手の出せない場所へ隔離されていたりします。そのため、作中では3/4しか所在が判明しておらず本来は魚人島に存在していたロード歴史の本文ポーネグリフが所在不明となっています。

 エッグヘッド編が進行中の現在、海賊王レースは加速し、ロード歴史の本文ポーネグリフの奪い合いは苛烈になってきた以上、最後のロード歴史の本文ポーネグリフの所在が判明する時も近いでしょう。
 そこで今回は、最後のロード歴史の本文ポーネグリフの所在について予想していきます。

 最後までお付き合いいただければ幸いです。

※…原作第1090話までの内容を用いています。ネタバレにはご注意ください。

ロード歴史の本文〈ポーネグリフ〉の所持陣営候補

 先述の通り、最後のロード歴史の本文ポーネグリフは元々魚人島の”海の森”に存在していました。そして、ロード歴史の本文ポーネグリフは海賊王レースにおける最重要ピースなので、どこかの陣営が独占・隔離している可能性が非常に高いです。つまり、魚人島のロード歴史の本文ポーネグリフは誰かが持ち去ったということです。
 魚人島への往来は深海を行く特別に危険な航海です。そして、ロード歴史の本文ポーネグリフは一辺2~3mの立方体の赤い石で当然ながら重量が嵩むので、輸送となると魚人島からの浮上の妨げになります。
 つまり、ロード歴史の本文ポーネグリフを運ぶ者達は「魚人島を行き来でき、多少の重量の増加を気にしなくても良いほどの輸送能力を持つレベルの強陣営」でなければなりません。

 また、そもそもロード歴史の本文ポーネグリフの存在を知っている者たちが少ないので、それらを知れるほどの情報力も必須となります。
 そうなると、候補は限られてくるでしょう。以下に候補となる陣営を挙げていきます。

  1. 赤髪海賊団
  2. エルバフ
  3. 世界政府
  4. 黒ひげ海賊団
  5. Dr.ベガパンク

赤髪海賊団

アニメ版ONEPIECE第489話
「シャンクス見参!頂上戦争ついに終結」より引用

 まずは赤髪海賊団です。

 赤髪海賊団は三大勢力に数えられる四皇の一角です。つまり、世界でも最高峰の戦力や情報力を備えた強陣営に当たります。また、船長のシャンクスは元ロジャー海賊団の船員クルーのため、従来のロード歴史の本文ポーネグリフの所在を全て把握しているはずです。
 そのため、魚人島のロード歴史の本文ポーネグリフを持ち去ることも可能でしょう。

 同じく四皇であったビッグマム海賊団や百獣海賊団もロード歴史の本文ポーネグリフを独占しているので、赤髪海賊団が同様に独占するのも不思議ではありません。
 赤髪海賊団は四皇になる前から世界各地を航海している描写はありますし、少なくとも作中の12年前には魚人島を通過しているはずなので、そこで新世界に戻るついでにロード歴史の本文ポーネグリフを回収する可能性は十分にあります。

エルバフ

アニメ版ONEPIECE第836話
「マムの秘密 巨人の島と小さな怪物」より引用

 次にエルバフです。

 エルバフは新世界に存在する巨人族の国です。巨人族はその巨大さに由来する強大な力を持っているため世界最強国とさえ呼ばれていて、ビッグマムをして「エルバフを取り込んでいたらとっくの昔に自分が海賊王になっていた」と言わしめています。
 そんなエルバフには、世界の真実の歴史を明かそうとする”オハラの意志”が引き継がれています

 オハラにて行われたバスターコールを生き延びた巨人族の元海兵であるハグワール・D・サウロは、オハラの文献を回収してエルバフに残しています。そしてひとつなぎの大秘宝ワンピースは、真実の歴史の全てを示す何かとされています。
 となれば、ひとつなぎの大秘宝ワンピースに繋がるロード歴史の本文ポーネグリフも回収しにいく可能性はあるでしょう。

 少なくとも、巨人族ならば歴史の本文ポーネグリフ程度のサイズでは小物なので、輸送は問題無いでしょう。あとは「ロード歴史の本文ポーネグリフの存在およびその場所の認知」ですが、オハラは”とある王国”の存在にさえ到達しているので文献にロード歴史の本文ポーネグリフの所在が示されていれば、それを元に知ることが出来るかもしれません。また、世界最高の頭脳を持つベガパンクと通じている描写もあり、そこから聞くことも出来るので情報力についても問題は無いでしょう。

世界政府

アニメ版ONNPIECE第736話
「激震走る 動き出す 最悪の世代!」より引用

 次に、世界政府です。ここでは世界政府というよりも五老星と言ってもいいでしょう。

 世界政府は「”空白の100年”に関する研究」を制限していています。そのため、「世界の歴史の全てを記している」とされるひとつなぎの大秘宝ワンピースは政府からすれば何が何でも秘匿しておきたい物になります。だからこそ、ラフテルへの到達は何としても阻まなければならない事案ですし、そのためにラフテルの地図であるロード歴史の本文ポーネグリフを封印しておくのは理に適っています
 少なくとも、ロジャーという前例がある以上はラフテルへの道を積極的に塞ごうとするのは妥当な動きです。直後に大海賊時代が到来しているので猶更でしょう。

 世界政府ならば人員的にも技術的にも魚人島の往来は容易でしょうし、疎遠にしているとはいえ魚人島にあるリュウグウ王国は世界政府主要加盟国なので、魚人島にあるロード歴史の本文ポーネグリフの存在を知っていてもおかしくはありません。

黒ひげ海賊団

アニメ版ONEPIECE第485話
「ケジメをつける 白ひげVS黒ひげ海賊団」より引用

 次に、黒ひげ海賊団です。

 黒ひげ海賊団は先述の赤髪海賊団と同じ四皇の一角である、世界最高峰の陣営の一つです。船長のティーチは海賊王と鎬を削っていた白ひげ海賊団の元船員クルーとして多くの知見を得ていて悪魔の実の通説を覆すレベルの情報力を備えています。また、魚人島は元々白ひげ海賊団のナワバリだったので、存在を認知するのは容易でしょう。
 黒ひげは大胆な行動が多いため動きが雑に見えがちですが、メインの計画は用意周到に準備されていて、そうそうにはぶれない一貫性があります。そのため、いずれ離反して海賊王を目指すとするならば前々からロード歴史の本文ポーネグリフを回収する算段を着けていた可能性は大いにあります。

 赤髪海賊団とともに海賊王レースの最前線を走る海賊団として、ロード歴史の本文ポーネグリフを独占して、他の海賊団を妨害するのは妥当な戦略ではないでしょうか。その場合は、時期的に作中2年前の新世界に行く道中にロード歴史の本文ポーネグリフを回収したことになるでしょう。

Dr.ベガパンク

ONEPIECE第1066話「オハラの意志」より引用

 最後にDr.ベガパンクです。

 Dr.ベガパンクは、作中で明確に”No.1の頭脳”とされている世界政府の雇われ科学者です。常識を覆す新技術を数多く発明していて、世界政府は技術的に大きな恩恵を授かっています。
 そんなベガパンクは好奇心旺盛で、科学の更なる発展のために様々な情報に飛びついていきます。そして遂には世界政府が禁じている”空白の百年”の研究にまで手を出しました

 そうなると、禁じられた歴史を記しているとされてる歴史の本文ポーネグリフは優先的な研究対象となるので、ロード歴史の本文ポーネグリフにも手を出す可能性は十分にあります。

 ベガパンクほどの科学者ならば独力でロード歴史の本文ポーネグリフに辿り着いてもおかしくはありませんし、なによりエルバフに存在するオハラの研究資料を記録記憶しているので場所の特定さえ容易かもしれません。
 また、Dr.ベガパンクの技術力ならば魚人島の往来に人員を割く必要が無いため危険はありませんし、大型の無人機もあるのでロード歴史の本文ポーネグリフの輸送も容易です。また、魚人島のある深海は世界政府の目が最も少ない場所でもあるので見つかる可能性は低いですし、行動の制限はありません。


 以上が、個人的に考える最後のロード歴史の本文ポーネグリフを独占している陣営の候補です。どの陣営にもロード歴史の本文ポーネグリフの存在だけでなく所在を把握するだけの情報力があり、独占しようとする理由もあるため一つに絞るのは難しいところです。
 ちなみに、他にも元ロジャー海賊団の船員が隠している可能性も考えましたが、既に冒険を終えた彼らが何かをやるとは思えなかったので除外しました。

最有力候補

 最後に、以上で挙げた候補から最後のロード歴史の本文ポーネグリフの所在地として”ここが最有力だ”という場所を個人的に選びました。それが”エルバフ”です。
 理由は簡単で、エルバフならば他の陣営の思惑を絡めることが出来ると考えたからです。

 つまり、エルバフ(サウロ)の思惑とは別でロード歴史の本文ポーネグリフをエルバフに隠すことが出来るということです。

他陣営の思惑が絡んだ場合

 まず、エルバフは赤髪海賊団のナワバリであるかのような描写があります。巨兵海賊団の船長と赤髪海賊団が旧友のような関係性のため支配下という意味ではなく友好的関係という意味になりますが、傘下の海賊団とともに仮の拠点として停泊していたので対外的に見れば赤髪海賊団のナワバリと考えてもよさそうです。

ONEPIECE第1076話「旧友」より引用

  それでいて、他の陣営に攻められても容易に陥落しない軍事力があるとされています。となれば、赤髪海賊団がロード歴史の本文ポーネグリフを保有していた場合、隠し場所をエルバフとする可能性は大いにあります。
 また、赤髪海賊団の思惑ではない場合は、Dr.ベガパンクの思惑とすることも出来ます。

 ベガパンクはエッグヘッドを拠点としていますが、エッグヘッドは政府の管理する島なのでそんな場所に空白の100年に関係する資料を隠すとは思えません。オハラの研究について「この脳に受け継ぎ、研究を続けてきた」としていて物的資料は残していないように思えるので、もしもベガパンクがロード歴史の本文ポーネグリフを回収し隠すとするならば、オハラの文献がまとめて隠されているエルバフが妥当でしょう。

メタ的要素

 また、上記の理由以外にも理由はあります。これはメタ的な要素となってしまいますが、第1090話にて「麦わらの一味の次の目的地がエルバフと判明したから」です。

 現在のONEPIECEは世界各所で騒動が発生していて、主人公の航海のみを描写していられる状況ではありません。ですが”物語の完結が近い”と噂されているので、主人公の物語は今までよりも圧縮されると考えています。
 そこで次の目的地であるエルバフは、単なる冒険の地というだけでなく海賊王レースにおける要所としての意味合いも与えられるのではないでしょうか。

 オハラの文献が存在するエルバフが、最後のロード歴史の本文ポーネグリフの所在地とするのは都合が良いはずです。「立派な海賊になってから再会する」という約束を交わしたシャンクスも現在エルバフにいますし、「四皇という肩書を得てルフィはシャンクスと再会を果たし、最後のロード歴史の本文ポーネグリフを得るための戦いをする」という流れもあり得そうです。

まとめ

 以上より、謎に包まれた最後のロード歴史の本文ポーネグリフの所在地はエルバフだと予想しました。

 ここからロード歴史の本文ポーネグリフ探しの旅というのも想像できませんし、けっこう妥当な予想なのではないでしょうか。


 今回の記事は以上になります。
 誤字脱字などの間違い、その他のご意見や考察などあれば、コメントでご指摘お願いします。

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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